スーパーバーコードウォーズ

スーパーバーコードウォーズ

スーパーバーコードウォーズ (Super Barcode Wars) は、1992年にバンダイから発売された電子ゲーム機であり、先代の「LSIバーコードウォーズ」の進化版です。このゲームは、エポック社が発売した「バーコードバトラー」との競合製品ですが、「月刊コロコロコミック」と協力したバーコードバトラーに対し、本機は「コミックボンボン」とタイアップし、メディアミックスによる漫画「スーパーバーコードウォリアーズ」（作：大和海人、画：はやさかゆう）が連載されました。また、バーコードバトラー同様に一人で楽しめる追加カードソフトも多くリリースされています。

仕様について

本機は単三電池4本で動作し、上部には「マルチスキャニングリーダー」が設けられています。このリーダーにバーコードカードを通すことで、戦闘データが生成される仕組みです。この「マルチスキャニングシステム」は、バーコード以外の名刺などのカードも読み取ることができる特徴があります。そのため、カードの読み込み速度や半分まで通したカードの戻し方により出力される能力値が変動し、一つのバーコードから決まった数字が出てくるバーコードバトラーとは異なります。ただし、同じ数字が生成されたり、逆に異なるバーコードで同じ値が出ることもあります。

特に後期の専用カードソフトでは、黒一色に見えるが実際にはバーコードとして認識される「ブラックバーコード」が利用されています。

能力にはHP（生命力）、AP（攻撃力）、DR（守備率）、SR（命中率）の4つがあり、HPが0になると敗北します。DRとSRは0から100%（10%刻み）で表示され、DRが100%ならダメージを受けず、SRが100%なら攻撃を外しません。

付属品

本体にはゲームボード、取扱説明書、テクニックガイド、塩ビ人形コマ4体、専用カード62枚、白紙のブランクカードが同梱されています。ドラゴンボールZ版の場合は、ドラゴンボールのカードと人形が付属し、SDガンダム外伝版の場合はSDガンダムのカードと人形が含まれています。また、明星食品の「夜食亭」購入者向けの懸賞商品には、SDガンダム外伝版に加え、独自の専用カードが追加されていました。機体の色は、ドラゴンボールZ版が白、SDガンダム版がグレー、明星食品版が青となっており、パッケージによって異なります。

ゲームモード

スーパーバーコードウォーズには、3つのゲームモードが用意されています。

ゲーム1

この2人対戦用モードでは、大学の名刺など様々なカードを通じて戦闘データが生成されます。プレイヤーは、相手のHPを0にすることで勝利となります。

ゲーム2

専用カードを使って、ラウンド制限内で対戦するモードです。カードの能力に基づいて戦闘を行います。

ゲーム3

1～4人でプレイ可能で、ボードや専用カードを用いて進行するすごろく形式のゲームです。敵を倒すことで自身の能力を上げることができ、特定の条件を満たさない限り、ゴールは存在しません。ボスを倒すことで優勝が決まります。

専用カードと追加カードソフト

各版には、それぞれユニークな専用カードが付いており、バトルゲームセットや追加カードソフトも数多く発売されています。これにより、ゲームプレイの戦略性が増すと共に、様々なキャラクターや能力を楽しむことができます。

まとめ

スーパーバーコードウォーズは、豊富な仕様と多様なゲームモードで楽しむことができる、1990年代を代表するエレクトロニックゲームです。その革新的なバーコード読み取り技術は、多層的な戦略を生み出し、プレイヤーに新しい体験を提供しました。

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