スーパーファミスタ2

スーパーファミスタ2

『スーパーファミスタ2』は、1993年の3月12日にナムコ（現在のバンダイナムコエンターテインメント）からリリースされたスーパーファミコン向けの野球ゲームです。このタイトルは、『ファミスタシリーズ』の第2弾として登場し、日本野球機構の公認を受けています。

ゲームの特徴

本作では、実在の選手名が漢字表記されるようになり、カタカナの選手名もすべての文字を表示する仕組みに変更されました。これにより、例えば「パチョレク」は「パチョレック」と表記されるようになりました。また、特定の球場名も漢字で表示されるなど、リアルな要素が加わりました。さらに、試合の先攻・後攻を自由に選択できることも新機能として追加されています。

連載漫画の開始

試合結果を伝える「ナムコットスポーツ」では、ゲームデザインを担当した島本昌弘が描く4コマ漫画『野球くん』の連載もスタートしました。この漫画は、ゲームの雰囲気を一層引き立てるものとなっています。勝利チームの監督には、監督名が表示される一言欄も設けられています。

開発スタッフ

このゲームの開発陣は、チーフの岸本好弘をはじめ、島本昌弘（ゲームデザイン）、林幸人（ヒーロー・デザイン）、川元義徳（音楽担当）、佐々木英隆（プログラム担当）など、多彩なメンバーで構成されています。さらに、当時のナムコ社長であった中村雅哉も監督役として登場し、新たに追加された架空球団の監督たちもゲーム内に登場しています。

ゲームモード

オールスターモード

このモードでは、オールスターゲームを想定した試合が行えます。選手はランダムに出場し、プレイヤーが選ぶことはできませんが、各ポジションから候補選手に投票して選出することができます。

ドラフトモード

プロ野球ドラフト会議を模したモードが用意されており、自チームに選手を加入させて試合を行うことができます。このモードでは、ナムコスターズ以外の架空球団の選手が対象となります。

きみがヒーロー! モード

このモードでは、1人の選手を心理テストを通じて作成し、選んだ球団に入団させて試合を行います。実在の12球団とナムコスターズから選択が可能です。また、このモードで作成した選手がオリジナルチームの能力と同じな点も注目されています。

球場

プレイヤーは、試合を行う球場として「神宮の森」「六甲山」「アメリカン」の3つから選ぶことができます。それぞれの球場では試合が進むにつれて空の色が青から夕焼け、そして夜空へと変わっていきます。

登場球団

実在の12球団に加え、ナムコスターズや新たに3つの仮想チーム（アッシーズ、カットバス、ヤクタターズ）が登場し、チーム編成はランダムに選ばれる仕組みが導入されています。

音楽

音楽は川元義徳が担当しており、試合終了後の「野球ニュース」では『バーニングフォース』のBGMが流れ、ゲームに華を添えています。

評価

本作は、ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューで28点（満40点）を獲得し、スーパーファミコンソフト中で39位にランクインしました。その他の雑誌評価でも高い評価を得ており、楽しさの再現が評価されています。

関連書籍

本作にはいくつかのガイドブックも存在し、攻略法や開発者のインタビューが収録されています。これらの書籍は、ファンにとって貴重な情報源となっています。

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