岸本好弘

岸本好弘（きしもと よしひろ）

岸本好弘は1959年に兵庫県姫路市で生まれたゲームクリエイターで、これまでのキャリアで多くの人気ゲームを生み出してきました。東京工科大学の元特任准教授であり、理学士でもあります。彼は「ファミスタの父」として特に有名で、自身の運営するウェブサイトでは「きっしい」というハンドルネームを用いていることでも知られています。

来歴

岸本は京都産業大学の理学部を卒業し、1982年にナムコに入社しました。彼のキャリアの始まりを飾ったのは、アーケードゲーム『パックランド』でした。1986年には『プロ野球ファミリースタジアム』（通称ファミスタ）が発売され、このゲームは瞬く間にミリオンセラーとなりました。その後も彼はファミスタシリーズや『Jリーグサッカー プライムゴール』など、多様なゲームに関わります。2001年にナムコを退社した後はコーエーで歴史ゲームの企画に取り組みました。2010年にはコーエーを退社し、2012年からは東京工科大学で特任准教授として教鞭を取るようになります。

ファミスタシリーズとその影響

ファミスタシリーズは1992年以降、日本野球機構公認のもとで実在の球団や選手が登場することになりましたが、岸本はゲームの内容が必ずしも現実のプロ野球に忠実である必要はないと考えていました。いくつかの作品では架空の球場やプレイスタイルが採用され、ゲームプレイの中でのコミカルな要素も大切にされています。また、彼が手掛けたファミスタでは実況音声が存在しないことが特徴的で、これは「プレイヤーがゲームに集中できるように」というコンセプトから来ているとされています。

岸本は自身の名義である「KISSIE」としても活動しており、その名称は多くの作品やメディアで見受けられます。彼の開発したゲーム作品には自身をモデルにしたキャラクターが登場することもあり、ゲーム業界内での影響力が伺えます。

趣味と食への愛情

岸本には野球観戦や旅行、特に食に対する愛情が強くあり、食通としても知られています。特にオムライスを愛しており、1996年には自身のウェブサイト『きっしいのオムライス大好き!?』を開設し、オムライスを始めとする様々な料理について熱く語っています。また、ナムコ在職中にはラーメン好きが高じて社内クラブ「ナムコらーめんくらぶ」を主宰しており、雑誌などにも登場することがありました。

まとめ

岸本好弘はゲームクリエイターとしてだけでなく、食通としてもユニークな存在感を放っており、彼の作品や活動からは深い情熱が感じられます。彼の影響を受けたファミスタシリーズは、ゲーム業界において今でも多くのファンに親しまれています。岸本自身の人生や趣味を通じて、ゲーム開発がどのように進化していったのかを知ることで、さらなる楽しみを見出せることでしょう。

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