スーパーファミスタ4

『スーパーファミスタ4』（Super Famista 4）は、1995年 3月3日にナムコ（現：バンダイナムコゲームス）によってリリースされたプロ野球シリーズのゲームです。スーパーファミコンに対応しており、ファミスタシリーズでの4作目となります。日本野球機構公認のタイトルで、著作権表示は発売前年の1994年のものです。

概要

本作では、これまでのシリーズとは異なり、3D視点を採用しゲームに高低差という新しい概念が取り入れられました。さらに、キリンビバレッジとの契約により、自社以外の企業広告がゲーム内に初めて登場し、球場や画面上にKIRIN商品が表示されています。

ゲームは基本的に1995年シーズンの情報に基づいていますが、過去のシーズンからの選手が数名登場している点もあります。特に、オリックス・ブルーウェーブから去ったフランシスコ・キャブレラや、ヤクルトスワローズに移籍したヘンスリー・ミューレン、近鉄バファローズを離れてMLBのロサンゼルス・ドジャースと契約した野茂英雄などが例として挙げられます。また、FA移籍も取り入れられていますが、広沢克己の背番号に関しては誤って変更されています。

この作品はファミスタシリーズ初の本拠地球場設定を導入し、架空のナムコ球場も初めて登場しました。そのため、実在の球場名が使われることはありませんでしたが、それでも競技場の雰囲気はしっかりと再現されています。

ゲームモード

『スーパーファミスタ4』は多様なモードが用意されています。ここではいくつかの代表的なモードを紹介します。

- 一戦勝負：好きなチームと球場を選んで対戦できます。
- 三戦勝負：一戦勝負を三試合に増やしたモードです。
- リーグ戦：自由にチーム編成や試合数を設定し、リーグ戦を行うことができます。
- オールスター：セ・リーグとパ・リーグによるオールスターゲームに加え、東西対抗戦も楽しめます。
- 入団テスト：オリジナル選手を作り、選択した球団の入団テストに挑戦します。

登場球団

ゲームには多くの球団が登場します。セントラル・リーグおよびパシフィック・リーグの主要チームはもちろん、架空チームも登場します。

セントラル・リーグの球団名は、たまごドームを本拠地とする読売ジャイアンツや、しゃちほこ球場の中日ドラゴンズ、しゃもじスタジアムの広島東洋カープ、ろっこうさん甲子園の阪神タイガースなどがあり、各球団にモデルとなった実際の球場が設定されています。

パシフィック・リーグでは、ところざわ球場の西武ライオンズ、うらろっこうが本拠地のオリックスなど、多彩な球団が存在します。また、架空チームのナムコスターズやドリームスもゲームの魅力を高めています。

野次の導入

本作から新たに導入された「野次」音声は、オプションでその有無を選べます。設定を「あり」にすると、関東弁や名古屋弁、広島弁など、地域に応じた観客の声が流れ、試合の臨場感が一層増します。

開発スタッフ

この作品には多くの優秀なスタッフが関わっています。企画は石田太輔、プログラムは岸本好弘や岡野義明が担当し、グラフィックやサウンドなども多くの才能が集結しています。ゲームのオープニングムービーでは、各球団の本拠地を紹介しており、プレイヤーに作品の魅力を伝えています。

まとめ

『スーパーファミスタ4』は、その多彩なモード、リアルな球場再現、高低差を活かした新しいゲーム体験を提供するプロ野球ソフトです。ファイティングスタジオによる攻略本も発売されるなど、多くのファンの支持を受けています。このゲームは単なるスポーツシュミレーションにとどまらず、プレイヤーに新たな楽しみを提供する作品となりました。

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