スーパーラグビー・アウピキ

スーパーラグビー・アウピキ

スーパーラグビー・アウピキ（Super Rugby Aupiki）は、ニュージーランド国内における女子ラグビーユニオンのプロクラブ最高峰リーグです。2022年に創設され、その大会名はマオリ語で「最上への昇り」を意味します。ニュージーランドラグビー協会が主催し、放送会社Skyがタイトルスポンサーを務めていることから、「Sky Super Rugby Aupiki」とも称されています。

この大会は、ニュージーランドのラグビー構造において特徴的な位置を占めています。男子の「スーパーラグビー・パシフィック」と同様に、国内の州代表選手権（男子はNPC、女子はファラー・パーマー・カップ）の上位に位置づけられつつ、ニュージーランド代表（ブラックファーンズ）に繋がる重要なステップアップの場として機能しています。国内トップレベルの選手たちが集結し、ハイレベルなプレーを披露する機会を提供しています。

大会の創設は、女子ラグビーの振興と選手の育成を目的として、2021年10月にニュージーランドラグビー協会によって発表されました。翌2022年3月に記念すべき第1回大会が開催され、当初から4つのフランチャイズチームが参戦しています。これらのチームは、既存のスーパーラグビー・パシフィックの男子チームと連携した地域を拠点としています。

大会形式は創設以来、進化を遂げています。第1回大会の2022年は、当初予定されていた総当たり戦とその後の決勝戦が、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて規模を縮小せざるを得なくなりました。結果として、総当たり戦の勝ち点に基づいた順位で優勝チームが決定されました。

2023年シーズンは、合計10試合が5週間にわたって実施されました。各チームはレギュラーシーズンで3試合を戦い、その後プレーオフを含む2試合を消化する形式が取られました。

続く2024年シーズンには、大会規模がさらに拡大しました。合計13試合が7週間にわたって行われ、参加4チームによるホームアンドアウェー方式での総当たり戦が導入されました。レギュラーシーズン終了後には、上位チームによる決勝戦が開催され、真の年間王者を決定する形式となりました。

この2024年の形式は、2025年シーズンにも引き継がれています。さらに2025年からは、スーパーラグビー・アウピキの優勝チームと、オーストラリアおよびフィジーで開催されている女子のプロクラブ大会「スーパーラグビー・ウィメンズ」の優勝チームが対戦する新たな国際大会「スーパーラグビー・チャンピオンズ・ファイナル（Super Rugby Champions Final）」が加わりました。この記念すべき第1回大会では、ニュージーランド代表としてブルーズ・ウィメンがスーパーラグビー・ウィメンズの優勝チームと対戦し、初代王者となる栄冠を掴みました。これにより、スーパーラグビー・アウピキは国内最高峰であると同時に、地域全体の女子ラグビーの発展を牽引する存在としての重要性を高めています。

スーパーラグビー・アウピキは、ニュージーランド国内の女子ラグビー選手にとって、自身のスキルを磨き、国際舞台を目指す上での重要なステップであり続けています。将来的なチーム数の増加や大会形式のさらなる充実も期待されており、ニュージーランド女子ラグビーの未来を担う存在として、その動向が注目されています。

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