ズーム (楽器メーカー)

株式会社ズームの概要

株式会社ズームは、音楽用電子機器の開発と販売を専門とする日本の企業で、1983年に東京で設立されました。企業のブランドスローガンである「WE'RE FOR CREATORS®」は、幅広いクリエイターのニーズに応える姿勢を示しています。その製品は世界中で販売されており、特にプロフェッショナルからアマチュアまで多様な音楽愛好者に支持されています。

沿革

ズームの歴史は1983年の設立に始まります。2004年には香港に物流拠点を設け、さらには2009年に中国で品質管理の拠点を設立しました。また、2013年には北米市場への進出を果たし、ZOOM North America, LLCを設立しました。2018年にはイタリアのMogar Music S.p.A.の株式を取得し、2020年にはその完全子会社化を実現しました。2021年には日本のフックアップの全株式を取得し、2023年にはドイツのSound Service GmbHの株式を取得するなど、着実にグローバルな展開を進めています。

ビジネスモデル

ズームは、約130カ国で音楽用電子機器を販売している国際的な企業です。本社は主に商品開発とマーケティングに注力しており、海外での販売をグループ企業や販売代理店と連携して行っています。生産は外部に委託するファブレス方式を採用しており、これによって技術力を商品開発に集中させています。その結果、音楽制作に携わるミュージシャンや映像クリエイター、ポッドキャスターなど、さまざまなクリエイターの要求に応えることができているのです。ズームの売上高における海外の割合は90％を超えています。

コーポレートガバナンス

株式会社ズームでは、透明性と公正さ、迅速かつ果断な意思決定を実現するために、日本のコーポレートガバナンス・コードに従っています。定期的にコーポレートガバナンス報告書を提出し、企業の透明性を高めています。また、執行役員にはGCEO（グループCEO）やCFO（最高財務責任者）などの役職があり、7名の取締役がコーポレートガバナンス・コードに準拠した監督体制を構築しています。

主な製品カテゴリー

2022年12月期には、売上高の内訳が以下のようになっています:

• - ハンディオーディオレコーダー（HAR）: 31％
• - デジタルミキサー/マルチトラックレコーダー（DMX/MTR）: 13％
• - マルチエフェクター（MFX）: 11％
• - プロフェッショナルフィールドレコーダー（PFR）: 10％
• - ハンディビデオレコーダー（HVR）: 5％
• - その他: 30％

主な商品

ズームの主な商品には、以下のようなものがあります:

• - ACシリーズ: エレクトリックアコースティックギター用エフェクトプロセッサ
• - ARQシリーズ: ライブパフォーマンス向けドラムマシン、シーケンサー、シンセサイザーなど
• - Bシリーズ: エレクトリックベース用マルチエフェクター
• - Fシリーズ: フィールドレコーダー
• - Gシリーズ: エレクトリックギター用マルチエフェクター
• - Hシリーズ: ハンディーレコーダー
• - LiveTrakシリーズ: ライブミキサー兼マルチトラックレコーダー
• - MSシリーズ: ストンプボックス型エレクトリックギター用マルチエフェクター
• - Qシリーズ: ハンディビデオレコーダー
• - Rシリーズ: マルチトラックレコーダー
• - TACシリーズ: Thunderbolt接続のオーディオインターフェイス
• - Uシリーズ: USB接続のオーディオインターフェイス
• - UACシリーズ: USB接続のオーディオインターフェイス

まとめ

株式会社ズームは、音楽用電子機器の革新を追求し、クリエイターの期待に応える製品を提供することに力を入れています。企業の成長とともに、今後もさらなる地位を築くことでしょう。

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