セアド・コラシナツ

セアド・コラシナツ：不屈の闘志を持つボスニアのディフェンダー

セアド・コラシナツ（Sead Kolašinac）は、1993年6月20日ドイツのカールスルーエで生まれたプロサッカー選手です。ボスニア・ヘルツェゴビナ代表として国際舞台で活躍し、現在はイタリアのアタランタBCに所属しています。主にディフェンダーとして、その強靭なフィジカルと献身的なプレーでチームに貢献しています。

クラブキャリア

コラシナツは、幼少期をカールスルーエSCのユースチームで過ごし、2011年にシャルケ04のユースチームへ移籍。2012年にシャルケでプロデビューを果たしました。その後、アーセナルFC、シャルケへのローン移籍、オリンピック・マルセイユを経て、2023年7月からはアタランタBCでプレーしています。

シャルケ04： プロとしての第一歩を踏み出したクラブ。ブンデスリーガでの経験を積み、その才能を開花させました。
アーセナルFC： アーセン・ヴェンゲ監督の誘いを受け、2017年にフリーで加入。FAカップやコミュニティ・シールドのタイトルを獲得しましたが、ポジション争いに苦しみ、出場機会は限られました。
オリンピック・マルセイユ： 2022年1月に加入。リーグ・アンで新たな挑戦を試みましたが、1年半で退団。
アタランタBC： 2023年7月に加入。セリエAでの活躍を目指し、新たなスタートを切りました。

代表キャリア

コラシナツは、ドイツの各世代別代表を経験した後、ルーツであるボスニア・ヘルツェゴビナ代表を選択。2013年11月18日のアルゼンチン代表との親善試合でA代表デビューを果たしました。2014 FIFAワールドカップにも出場するなど、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の主力として活躍しています。2022W杯欧州予選では、フィンランド代表戦で危険なタックルを受け負傷しました。

エピソード

コラシナツは、ピッチ外での勇敢な行動でも知られています。2019年7月、ロンドンでメスト・エジルと共にカージャック未遂に遭遇した際、果敢にも強盗に立ち向かい、撃退しました。この出来事は、彼の勇敢さと正義感を象徴するエピソードとして広く知られています。

プレースタイル

左サイドバックを主戦場とするコラシナツは、強靭なフィジカルを活かした対人守備と、積極的な攻撃参加が持ち味です。また、空中戦にも強く、セットプレーでの貢献も期待できます。豊富な運動量と闘争心で、チームに活力をもたらす選手です。

タイトル

FAカップ (アーセナルFC, 2019-20)
FAコミュニティ・シールド (アーセナルFC, 2017, 2020)
* UEFAヨーロッパリーグ優秀選手賞 (2018-19)

セアド・コラシナツは、その不屈の闘志と献身的なプレーで、所属するクラブと代表チームのために全力を尽くす選手です。今後の活躍にも期待が高まります。

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