セイント 天国野郎

『セイント 天国野郎』

『セイント 天国野郎』（原題：The Saint）は、1962年から1969年にかけてイギリスで制作された人気テレビドラマです。この作品は、レスリー・チャータリスの冒険小説を原作としており、全6シーズンで118エピソードが放送されました。ドラマの主演を務めたのは、後にボンド役で知られるロジャー・ムーアです。

概要とオープニング・ナレーション

ドラマのオープニングでは、サイモン・テンプラーの活動が簡潔に紹介されます。「東にスパイがいれば、それを追い詰め、国際的な陰謀を明らかにしていきます。西には正体不明の怪物が現れれば、巧妙な科学捜査でそれを制圧します。警察は何も関与できませんが、美人には特別な扱いを受けます。サイモン・テンプラーは粋でスマート、力強く事件の現場に独自の「天使のいたずら書き」を残します。このようにして、彼は「天国野郎」として広く知られるようになりました。

あらすじ

物語の中心となるのは、大怪盗でありながら悪と戦うサイモン・テンプラーです。彼は善人からは決して盗まず、悪を追い詰めるというスタンスを持っています。その功績の一環として、彼は犯行現場に自らの指紋を一切残さず、代わりに「12人の使徒」の落書きを残すことが特徴です。これは彼が「セイント」と呼ばれる理由にもなっています。彼は世界中を旅し、多様な事件に立ち向かう姿が描かれています。

キャスト

サイモン・テンプラー役を演じるロジャー・ムーアは、その魅力的なキャラクターにより多くのファンを惹きつけました。また、日本語吹き替えを担当したのは近藤洋介です。

続編とリメイク

1978年から1979年には続編『テンプラーの華麗な冒険』が制作され、全24回が放送されました。この作品では、主演がロジャー・ムーアではなく、イアン・オギルビーに交代しています。また、1997年にはフィリップ・ノイスが監督したリメイク映画『セイント』が公開され、ヴァル・キルマーが主演を務めました。さらに、2017年には、サイモン・ウェスト監督のもと、アダム・レイナーとエリザ・ドゥシュクが出演する新たな作品『ザ・セイント』が制作され、ロジャー・ムーアが関与しています。

このように『セイント 天国野郎』は、多様な展開を見せる魅力的なキャラクターとストーリーで、多くの視聴者に愛され続けています。

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