セイ・イット・イズント・ソー (ホール&オーツの曲)

「セイ・イット・イズント・ソー」について

「セイ・イット・イズント・ソー」は、アメリカのデュオ、ダリル・ホールとジョン・オーツによる楽曲で、1983年に発表されました。この曲は、彼らのコンピレーション・アルバム『Rock 'n Soul Part 1』からリリースされた2つの新曲のうちの一つで、ダリル・ホールが作詞作曲を手掛けています。楽曲は同年10月にRCAレコードからシングルとしてリリースされ、当時の音楽シーンで注目を浴びることとなりました。

この曲は、ジョン・“ジェリービーン”・ベニテスによる「special extended dance mix」としてリミックスされ、ビルボードのホット・ダンス・クラブ・プレイ・チャートで首位を獲得しました。一方、Billboard Hot 100では最高2位を記録し、ポール・マッカートニーとマイケル・ジャクソンの「セイ・セイ・セイ」によって1位に届かなかったものの、4週間にわたってその位置をキープしました。

作曲と録音

「セイ・イット・イズント・ソー」は、ホールとオーツのアルバム『H2O』のツアー中にダリル・ホールが作曲しました。この曲は、アルバム『Rock 'n Soul Part 1』のレコーディングセッションで最初に録音された楽曲です。1983年9月、ニューヨーク市のエレクトリック・レディ・スタジオAで行われた録音セッションでは、ホールとオーツがプロデューサーを務め、レコーディング・エンジニアのボブ・クリアマウンテンが共同プロデューサーとして参加しました。

バックミュージシャンは、ホール&オーツのバンドメンバーであるトム・ウォーク（ベース）、チャールズ・デチャント（サクソフォン）、G・E・スミス（ギター）、ミッキー・カリー（ドラム）などが加わり、ジミー・ブラロウワーがパーカッションで参加しています。曲の編曲はスタジオ内で練り上げられ、バックボーカルは、フラミンゴスによる「アイ・オンリー・ハヴ・アイズ・フォー・ユー」のバージョンを参考にして制作されました。曲中のブレイクは、ホールが演奏するパーカッションで強調されています。

ミュージック・ビデオ

「セイ・イット・イズント・ソー」には2つのミュージック・ビデオが存在します。最初のバージョンはMTVで放送された特別番組『The Greatest & The Latest』内で紹介されており、アルバムバージョンの曲が使用されています。このバージョンでは、バンドメンバーはほとんど登場せず、ダリルと一人の女性による寸劇が展開されます。

もう一つのバージョンは、ニューヨークでロケ撮影されたもので、MTVの最盛期に重視されました。このバージョンでは、「special extended dance mix」の一部を編集した音源が使用され、映像内に全てのバンドメンバーが登場します。また、最初のバージョンで使用されたダリルが踊る映像も一部含まれています。

チャートの成果

「セイ・イット・イズント・ソー」は、そのリリース後、様々な音楽チャートで好成績を収めました。シングル収録曲は、7インチおよび12インチとしてリリースされ、各種メディアでも多く取り上げられました。楽曲の人気は現在でも語り継がれ、多くのファンに愛され続けています。

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