セイ・セイ・セイ

セイ・セイ・セイ (Say Say Say)

「セイ・セイ・セイ」は、1983年にポール・マッカートニーとマイケル・ジャクソンによってリリースされた楽曲で、二人のデュエットによる作品です。この曲は、彼らがレコーディングを開始した1981年の終わり頃から形になり、ポールのアルバム『パイプス・オブ・ピース』に収められました。

背景とレコーディング

マイケル・ジャクソンのソロアルバム『スリラー』に収録された「ガール・イズ・マイン」でもポールは参加していましたが、「セイ・セイ・セイ」はそれよりも前にレコーディングされた曲です。この楽曲は、1983年10月3日に『パイプス・オブ・ピース』の先行シングルとしてリリースされます。リリースにあたっては、当時マイケルの『スリラー』が大ヒットしていたことも大きな助けとなりました。

「セイ・セイ・セイ」は、1983年の12月10日からの6週間、アメリカのビルボード誌で週間ランキングの第1位を獲得し、1984年年間ランキングでも第3位にランクインしました。2022年のデータによると、この曲はポールにとってビートルズ解散後のソロ活動で最高のヒット曲となっており、マイケルにとってもキャリアの中で最も成功した楽曲の一つとなっています。さらに、キャッシュボックス誌でも1983年12月10日から3週間連続で第1位を記録し、同年の年間ランキングでは第16位に位置しました。

作詞・作曲と音楽スタイル

作詞と作曲については、ポールとマイケルがそれぞれのパートを持ち寄っており、Aメロをポールが、Bメロをマイケルが担当しています。このような分業も、曲の魅力を引き出す要因となりました。また、ビデオ・クリップには、ポールの妻であるリンダ・マッカートニーや、マイケルの姉のラトーヤ・ジャクソンが出演しており、視覚的にも楽しませてくれます。1983年当時、ポールはこれが最後に全米ナンバーワンを獲得した曲となり、ビートルズやウイングス時代を含むと通算29曲目の全米ナンバーワン曲となりました。

収録アルバム

この楽曲はポールのベストアルバム『オール・ザ・ベスト』にも収録されています。一方、マイケルのベストアルバムとしては、2008年に発売された『キング・オブ・ポップ』に収められました。このアルバムは生誕50周年を記念して、世界23の国と地域で異なる編集バージョンでリリースされるものです。また、『エッセンシャル・マイケル・ジャクソン 3.0』にもこの曲は含まれています。

収録曲リスト

• - セイ・セイ・セイ (Say Say Say)
• - コアラへの詩 (Ode to a Koala Bear)
• - 12inchバージョン

- セイ・セイ・セイ、リミックス (Say Say Say) (remix)
- セイ・セイ・セイ、インストゥルメンタル (Say Say Say) (instrumental)
- コアラへの詩 (Ode to a Koala Bear)

「セイ・セイ・セイ」は、ポール・マッカートニーとマイケル・ジャクソンという二大スターが融合した楽曲であり、今もなお多くのファンに親しまれています。

もう一度検索