セイ・エニシング

セイ・エニシング (Say Anything...)：身分違いの恋と青春を描いた名作

『セイ・エニシング』は、1989年に公開されたアメリカの恋愛映画です。キャメロン・クロウ監督の初期の代表作であり、ジョン・キューザックとアイオン・スカイが主演を務めました。この映画は、典型的な青春映画の枠を超え、個性的なキャラクター設定と心に響くストーリーで、多くの観客を魅了し続けています。

あらすじ

物語は、シアトルの高校を卒業したばかりのロイド・ドブラーを中心に展開します。ロイドは、キックボクシングに情熱を注ぐ、少し不器用だけれど純粋な心の持ち主。彼は、学校の優等生であり、 valedictorian（卒業生総代）であるダイアン・コートに恋をします。社会的な立場も性格も全く異なる二人ですが、ロイドは自分の気持ちに正直に、ダイアンにアプローチします。

ダイアンは、父親の期待に応えようと常に努力してきた真面目な女の子。しかし、ロイドの飾らない人柄と、彼女自身をありのまま受け入れてくれる姿勢に惹かれ、二人は次第に距離を縮めていきます。しかし、ダイアンの父親は、ロイドが彼女の将来にとってふさわしくないと反対。二人の関係は、様々な困難に直面することになります。

キャスト

ロイド・ドブラー：ジョン・キューザック
ダイアン・コート：アイオン・スカイ
ジェームズ・コート：ジョン・マホーニー
コリー・フラッド：リリ・テイラー

名場面

この映画には、数々の印象的なシーンがありますが、最も有名なのは、ロイドがダイアンの家の前でラジカセを掲げ、ピーター・ガブリエルの「In Your Eyes」を流す場面でしょう。このシーンは、ロマンチックな映画の象徴的な瞬間として、映画史に刻まれています。音楽と映像が一体となり、ロイドのダイアンへの深い愛情を切なく表現しています。

テーマ

『セイ・エニシング』は、単なる恋愛映画にとどまらず、自己発見、夢、そして社会的な期待との葛藤といったテーマを探求しています。ロイドは、自分の情熱を追求し、社会の基準に縛られない生き方を体現しています。一方、ダイアンは、父親の期待と自分の心の声の間で揺れ動き、自分の将来について深く考えるようになります。この映画は、若者が直面する普遍的な悩みをリアルに描き出し、観る人に勇気を与えてくれます。

評価

『セイ・エニシング』は、公開当時から高い評価を受け、現在でも多くの映画ファンに愛されています。ジョン・キューザックの演技は特に評価が高く、彼の代表作の一つとなっています。また、キャメロン・クロウ監督の繊細な演出と、心に響く音楽も、この映画の魅力を高めています。青春映画の金字塔として、これからも語り継がれることでしょう。

外部リンク

allcinema
KINENOTE
AllMovie
IMDb

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