セオドラ・ティス・エラザス (1983-)

セオドラ・ティス・エラザス・ケ・ザニアス：ギリシャ王族の血を引く女優

セオドラ・ティス・エラザス・ケ・ザニアス（Θεοδώρα της Ελλάδας και Δανίας）は、1983年6月9日にロンドンで生まれた、ギリシャ王室の血を引く人物です。元ギリシャ王コンスタンティノス2世と、デンマーク王女アンナ＝マリアの次女として誕生しました。ギリシャで王制が廃止されてから9年後の誕生であり、彼女の人生は王室の伝統と現代社会の交差点に位置しています。

生い立ちと教育

セオドラの洗礼式では、ユーゴスラビア元王太子アレクサンダル、ルーマニア元国王ミハイ1世、イギリス女王エリザベス2世、そして伯母であるデンマーク女王マルグレーテ2世が代父母を務めました。これは、ヨーロッパの王室間の繋がりを示す象徴的な出来事でした。

彼女は1994年から2001年まで、イギリス・サリー州のウォルシンガム・スクールという全寮制の女子学校で教育を受けました。その後、アメリカに渡り、ノースイースタン大学で2年間学んだ後、ブラウン大学に進学。2006年に人文学の学位を取得しました。大学在学中は、「セオドラ・グリース」という名前を使用していました。さらに、ロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインにも在籍し、芸術への造詣を深めています。

女優としてのキャリア

2010年からは、セオドラ・グリースの名で女優としての活動を開始しました。アメリカの人気昼ドラマ『ザ・ボールド・アンド・ザ・ビューティフル』などに出演し、着実にキャリアを積んでいます。その他、『スロロック』や映画『リトルボーイ』にも出演しています。

『スロロック』（2010） - サラ・パーク役
『ザ・ボールド・アンド・ザ・ビューティフル』(2011-) - アリソン役
* 『リトルボーイ』（2015） - イライザ役

結婚

2018年11月16日、弁護士のマシュー・クマールとの婚約を発表しました。結婚式は当初2020年5月にアテネの生神女福音大聖堂で予定されていましたが、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で無期限延期となりました。その後、2023年1月に再度日程が組まれましたが、父であるコンスタンティノス2世の崩御により、再び延期。そして2024年9月28日に結婚式を挙げました。

セオドラ・ティス・エラザス・ケ・ザニアスは、王族としての出自を持ちながらも、自らの才能と努力で女優としての道を切り開いています。彼女の今後の活躍から目が離せません。

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