セクシー・ナイト
「セクシー・ナイト」は、
1980年9月21日に発売された、歌手・女優として活躍した三原順子(現在の
三原じゅん子)のファースト
シングルです。アイドル的な人気とクールな魅力を兼ね備えた三原順子が世に放ったこの
デビュー曲は、当時の音楽シーンにおいて大きなインパクトを与えました。
商業的成功と反響
この
楽曲は、三原順子にとって最初の
シングルでありながら、発売直後から驚異的な売上を記録しました。
デビューシングルとしては異例の初回オーダー13万枚に達し、その注目度の高さを物語っています。
オリコンチャートにおける累計売上は、
2016年時点で32.8万枚を記録しており、これは三原自身の全
シングル楽曲の中で最大のセールスとなっています。まさに彼女の音楽キャリアにおける最大のヒット曲と言えるでしょう。
テレビ番組での露出も人気に火をつけました。TBS系の人気歌番組「
ザ・ベストテン」には、
1980年11月13日に第6位で初めてランクインを果たしました。その後も順位を上げ、
12月4日および
12月11日の放送では、最高順位となる第2位を獲得。年末の
12月25日(第8位)まで、実に7週間にわたり週間ランキングのトップ10圏内に留まるという、長期にわたるヒットとなりました。テレビを通して多くの視聴者に届けられたことで、
楽曲の認知度と人気はさらに拡大しました。
作品情報
シングルには、表題曲「セクシー・ナイト」の他に1曲が収録されています。
セクシー・ナイト
作詞:
亜蘭知子
作曲・編曲:
長戸大幸
ミステイク
作詞:
亜蘭知子
作曲:
中島正雄
編曲:
長戸大幸
両曲ともに作詞は
亜蘭知子が手掛け、クールで大人びた詞の世界観を構築しています。作曲・編曲は
長戸大幸が担当し、当時の歌謡曲としては斬新で都会的なサウンドを作り上げました。また、「ミステイク」の作曲には
中島正雄が参加しています。
レコーディングには、当時の日本の音楽シーンを代表する一流のミュージシャンたちが参加しています。彼らの演奏が
楽曲に深みと洗練をもたらしました。
ギター:北島健二、
土方隆行
ベース:
六川正彦
ドラム:
見砂和照
キーボード:片山敦夫、
長戸大幸
コーラス:
亜蘭知子
ジャケットデザイン
シングルのジャケットは2種類のバージョンが存在します。いずれも規格番号は「K07S-35」で共通しています。一つはグリーンの背景をバックに、ほぼ正面から撮影されたショット。もう一つは、左肩越しにやや斜め向きの表情を捉えた顔のアップショットです。異なるイメージのジャケットが制作されたことも、当時の販促戦略の一環として興味深い点です。
「セクシー・ナイト」は、三原順子というアーティストの存在を世に強く印象づけ、その後の活躍の礎となった記念碑的な
楽曲です。現在も、
1980年代の日本の歌謡曲を語る上で欠かせない一曲として、多くの人々に記憶されています。