セサル・デルガド

セサル・ファビアン・デルガド・ゴドイ：華麗なる経歴と栄光、そして挫折

セサル・ファビアン・デルガド・ゴドイ（1981年8月18日生まれ）は、アルゼンチンのロサリオ出身の元サッカー選手です。攻撃的なミッドフィールダー、またはフォワードとして活躍し、愛称は「チェリート」として知られています。これは、彼の先輩であるマルセロ・デルガドのニックネームに由来しています。

クラブでの活躍

2001年、地元クラブであるCAロサリオ・セントラルでプロキャリアをスタートさせました。その後、メキシコのクルス・アスルに移籍し、メキシコリーグで頭角を現します。2003年と2004年には高い得点能力でチームに貢献、主力として活躍しました。

2008年、フランスの強豪オリンピック・リヨンに移籍。移籍金は1100万ユーロにのぼりました。リヨンでは、リーグ・アン優勝、クープ・ドゥ・フランス優勝に貢献するなど、チームの中核選手として活躍しました。特に、UEFAチャンピオンズリーグのリヴァプール戦での決勝ゴールは、リヨンがイングランドの強豪チームに初めて勝利した歴史的な瞬間として記憶されています。

その後、再びメキシコに戻り、CFモンテレイに加入。モンテレイではCONCACAFチャンピオンズリーグで2連覇を達成。2012年にはFIFAクラブワールドカップに出場し、得点王に輝きました。この大会での活躍は、彼のキャリアにおける大きなハイライトの一つとなりました。

2016年には、ドーピング検査で陽性反応が出たことで、1年間の出場停止処分を受けました。その後、アルゼンチン4部のCAセントラル・コルドバ・デ・ロサリオでプレーした後、現役を引退しました。

代表での活躍

2003年にはアルゼンチン代表デビューを果たしました。2004年にはコパ・アメリカに出場し、得点を挙げました。同年、アテネオリンピックではU-23アルゼンチン代表として金メダルを獲得するなど、国際舞台でも活躍しました。2006 FIFAワールドカップ南米予選にも出場しましたが、負傷のため本大会出場は叶いませんでした。

タイトルと受賞

彼のキャリアにおいて、数々のタイトルを獲得しました。

クラブ
クルス・アスル：コパ・パンアメリカーナ（2007）
オリンピック・リヨン：リーグ・アン（2007-08）、クープ・ドゥ・フランス（2007-08）
CFモンテレイ：CONCACAFチャンピオンズリーグ（2011-12、2012-13）

代表
アルゼンチンU-23：夏季オリンピック金メダル（2004）

個人
* FIFAクラブワールドカップ得点王（2012、2013）

まとめ

セサル・デルガドは、メキシコとフランスで活躍した優れた攻撃的ミッドフィールダー、フォワードでした。数々のタイトルを獲得し、国際舞台でも活躍しましたが、ドーピング違反による出場停止処分という苦い経験もしました。それでも、彼の華麗なプレーと才能は、多くのサッカーファンの記憶に刻まれています。彼のキャリアは、成功と挫折が入り混じった、ドラマチックなものでした。そして、その経験は、後進の選手たちにとって、貴重な教訓となるでしょう。

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