セサル・バルガス

セサル・バルガス

セサル・バルガスは、1991年12月30日にメキシコのプエブラ州で生まれたプロ野球選手です。ポジションは投手で、右投右打。現在はメキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズに所属しており、愛称として「シャーク」が知られています。これは彼がサメを好むことに由来しています。

経歴

プロ入りとヤンキース傘下時代

バルガスは2009年5月30日にニューヨーク・ヤンキースと契約を結び、プロのキャリアをスタートさせます。最初は傘下ルーキー級のドミニカン・サマーリーグ・ヤンキースでプレーし、2015年までマイナーリーグで活動しました。AA級トレントンでは43試合に登板し、無敗の成績を残し、その後メジャー昇格への期待が高まりました。

パドレス時代

2015年11月にサンディエゴ・パドレスとメジャー契約を結ぶと、2016年にはメジャーリーグに初昇格します。初登板となった試合では5回を1失点に抑えましたが、余り勝利に恵まれず、シーズン途中で故障リストに入ることとなりました。2017年はマイナーリーグでプレーし、メジャーへの復帰を目指しましたが、シーズン終了後にFAとなります。

ナショナルズ傘下時代

2017年末、ワシントン・ナショナルズとマイナー契約を交わし、主にAAA級シラキュースでプレーしました。しかし、成績は振るわず、メジャー昇格のチャンスを得ることはありませんでした。

サルタンズ時代

2019年にメキシカンリーグのモンテレイ・サルタンズと契約。シーズンでは先発で18試合を含む32試合に登板し、成績も様々に残しました。そこで元ベイスターズの選手と親しくなったことがきっかけで日本への挑戦を決意します。

茨城時代

2020年12月、バルガスは茨城アストロプラネッツに入団し、将来的にはNPBでのプレーを希望していました。2021年には東京オリンピックのメキシコ代表に選出され、途中で茨城を退団。オリンピック後、再び茨城に復帰し、その後オリックス・バファローズと契約。彼はNPBでの成功に向けて着実に進む姿勢を見せました。

オリックス時代

オリックスではすぐに一軍に昇格し、デビュー戦でNPB初勝利を挙げました。季節の進行とともに彼は投手陣に欠かせない存在となりましたが、負傷の影響で思うように出場できない時期もありました。最終的に彼は2022年にオリックスを退団し、2023年には再びモンテレイへ戻ります。

選手の特徴

彼の投球スタイルは、最速159km/hのストレートや多彩な変化球が魅力で、シンカーやカットボールも駆使します。また、メジャーで計測した最高速は93.8mph（約151km/h）に達しました。

人物

バルガスは自身の愛称「シャーク」にちなんで、サメに対する情熱が知られています。彼の人柄もまた、チームメイトとの交流や日本での経験を通じて豊かに形成されてきました。彼のキャリアは、国際的な舞台での挑戦と新たな地での成長を象徴しています。

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