セゾンアートプログラム

セゾンアートプログラムは、かつてセゾングループが展開していた芸術支援活動です。セゾン美術館が1999年に閉館した後、その活動は軽井沢のセゾン現代美術館と東京青山の東京事務所を拠点として引き継がれました。

このプログラムは、機関誌『SAP Journal』の発行を通じて、その活動内容を広く発信していました。1999年の創刊号から2000年代初頭にかけて、合計10号が刊行されました。しかし、2002年以降、セゾンアートプログラムの規模は縮小し、活動は事実上終了しました。

しかし、セゾングループによる芸術支援の灯が完全に消えたわけではありません。軽井沢のセゾン現代美術館は活動を続け、東京事務所も大田区に移転し、新たな形でセゾングループの芸術支援活動は継続されました。

セゾンアートプログラムでは、数々の重要な展覧会が開催されました。以下に主な展覧会を、開催年順に示します。

開催された主な展覧会

シヴォーン・ハパスカ展（1999年、青山の事務所にて）：アイルランド出身のアーティスト、シヴォーン・ハパスカの個展。
ART TODAY 1999（1999年、軽井沢セゾン現代美術館）：セゾン現代美術館の企画展。現代美術の動向を紹介しました。
中村一美：具体美術のメンバーである中村一美の作品を紹介しました。
ART-ING東京 1999：21×21（1999年、青山を中心としたギャラリーなどにて展示）：若手アーティストのグループ展。21人のアーティストが21cm角の作品を展示しました。
参加アーティスト：河口彩, 安田千絵, 倉山裕昭, 斉藤裕之, 朴昡姝, 酒井香奈, 清岡正彦, 齋藤芽生, 橫谷奈歩, 小暮伸也, 岩熊力也, 川島亮子, 吉田重信, 金田勝一, 出口貴子, 市川武史, 真島龍男, 仁木智之, 豊嶋康子, 杉山靖尚, 水上央子
ART TODAY 2000（2000年、軽井沢セゾン現代美術館）：セゾン現代美術館の企画展。現代美術の動向を紹介しました。
参加アーティスト：伊藤誠、川嶋清、鷲見和紀郎
ART-ING東京 2000：16×16（2000年、青山を中心としたギャラリーなどにて展示）：若手アーティストのグループ展。16人のアーティストが16cm角の作品を展示しました。
ART TODAY 2001（2001年、軽井沢セゾン現代美術館）：セゾン現代美術館の企画展。現代美術の動向を紹介しました。
参加アーティスト：磯辺行久、水上央子、松澤宥
ART-ING東京 2001（2001年、旧新宿区立牛込原町小学校）：若手アーティストのグループ展。廃校になった小学校を舞台に展示が行われました。
参加アーティスト：Are You Meaning Company, 居城純子, 伊部年彦, 今泉康子, 岡田一郎, 小野瀬裕子, 風間サチコ, 小瀬村真美, 小林耕平, 小林晴夫, 謝琳, 鈴木理策, 田中功起, デジタルPBX, 中尾寛, 中川絵梨, 西村雄輔, 藤城凡子, 古厩久子, 山内崇嗣, 正木隆, 南川史門
ART TODAY 2002（2002年、軽井沢セゾン現代美術館）：セゾン現代美術館の企画展。現代美術の動向を紹介しました。
参加アーティスト：岡崎乾二郎
傾く小屋 - 美術家たちの証言（2002年、東京都現代美術館）：セゾンアートプログラムの活動成果を総括する展覧会。
参加アーティスト：齋藤芽生、豊嶋康子、中村一美、松澤宥、港千尋、宮本隆司、山本糾、横溝美由紀

これらの展覧会は、当時の現代美術の動向を反映し、多くの若手アーティストの才能を紹介する場となりました。

関連項目

セゾン現代美術館
セゾン文化財団

セゾンアートプログラムは短期間で終了しましたが、その活動は日本の現代美術の発展に大きな影響を与えました。

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