セット打法

セット打法とは

セット打法とは、パチンコやパチスロにおいて、遊技者が特定の動作や行為を行うことで、大当たりまたは大当たりしやすい状況を意図的に作り出す攻略法の一種です。しかし、その手法は多岐にわたり、中には違法行為や不正行為とみなされるものも存在します。

セット打法の主な種類

セット打法は、大きく分けて以下の3つの種類に分類できます。

1. 台に工作を加える行為

これは、パチンコ台やパチスロ台に不正な改造を施す行為です。具体的には、不正な機器を台に取り付けて大当たり確率を向上させたり、磁石やセルロイド板などを使用して玉の動きを操作し、特定の場所へ誘導するなどの行為が該当します。これらの行為は、いわゆる「ゴト行為」と呼ばれ、刑法に触れる犯罪行為として処罰の対象となります。

近年では、さらに巧妙な手口も確認されています。それは、プログラムミスを悪用する状況を意図的に作り出す不正なプログラム（不正ロム）を、営業時間外に店舗へ侵入して取り付け、営業中に特定の手順を実行することで強制的に大当たりを発生させるというものです。このような行為も、当然ながら犯罪行為に該当します。

2. 台の不備やプログラムミス（バグ）を突く行為

これは、パチンコ台やパチスロ台に内在する欠陥やプログラム上のミス（バグ）を悪用し、大当たりや高確率状態を誘発する打法です。しかし、台の不備やバグは極めて稀な存在であるため、この方法が有効となるケースは非常に限られています。ただし、万が一発見された場合、メーカーやホールに多大な損害を与える可能性があるため、直ちに対策が講じられることが一般的であり、その有効期間は非常に短いと言えます。

ソフトウェアの世界で例えるなら、セキュリティホールを突く行為に相当します。

過去には、「コンチネンタル」（瑞穂製作所）の4枚掛け攻略法が問題となりました。この問題では、コインセレクターの開発にメーカー自身が関与していたことが判明し、メーカーは遊技機の販売禁止処分を受けています。その他、「ネコde小判」（アリストクラートテクノロジーズ）や「獣王」（サミー）などで通用したコピー打法も、この種類に該当します。

3. 特定の打ち方によってボーナス等を誘発する行為

これは、遊技中に特定の動作を行うことによって、大当たりや高確率状態を誘発するという打法です。古くから様々なものが存在しますが、その根拠や出所が不明確なものが大部分であり、いわゆる攻略法詐欺に該当するものも多く存在します。これらの情報は、多くの場合、信憑性に欠けるため、注意が必要です。

また、効果がないにもかかわらず、不正ロムの使用を疑われたり、出玉を没収されたり、最悪の場合はパチンコ店への入場を禁止されるなどのリスクも伴います。したがって、安易に試すことは避けるべきです。

まとめ

セット打法は、一見すると魅力的な攻略法に見えるかもしれませんが、その多くは違法行為や詐欺に繋がる危険性を孕んでいます。安易な情報に惑わされず、健全な遊技を心がけることが重要です。

関連項目

攻略
ホールコンピュータ（ホルコン打法）
* セキュリティホール

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