ホールコンピュータ

ホールコンピュータとは

ホールコンピュータとは、パチンコ店やパチスロ店に設置されている専用のコンピュータのことです。パチンコ・パチスロ台から出力される信号を、呼び出しランプや島コン、台コンといった中継機器を経由してLAN接続し、各台の出玉情報などの様々なデータをリアルタイムで収集します。

これらのデータは、パチンコ店の経営管理に役立てられます。具体的には、各台がどれくらいの出玉を出したかという情報（差玉情報）や、顧客の遊技履歴、来店頻度などを分析し、店舗の運営戦略に反映させることが可能です。また、CR機で使用されるプリペイドカードやICカードの販売状況管理、従業員の給与管理など、一般的な企業の経営管理システムと同様の機能も搭載されています。

さらに、最新のゴト手口やその防御方法の情報配信を受けられる機能を持つ機種も存在します。大手メーカーでは、貯玉再プレイの管理やポイントサービスなど、プレイヤーの嗜好まで分析することで、より顧客満足度の高いサービスを提供しようとしています。

古いタイプのホールコンピュータでは、LANを使用せず、スタート信号などの信号ごとにケーブルをホールコンピュータまで直接接続していました（1信号につき2本のケーブル）。

主なメーカー

北電子
ダイコク電機
エース電研
大都販売
サン電子
マースエンジニアリング
アイ電子
グローリーナスカ
明和エレクトロン
ワイテック
など、多くのメーカーがホールコンピュータを開発・販売しています。

ホルコンによる出玉操作について

一般のメーカーが「ホールコンピュータ」として販売している製品では、出玉操作はできません。出玉操作を行う製品はホールコンピュータとは別の製品であり、通称として「ホルコン」と呼ばれる場合でも、「ホールコンピュータ」とは異なるものであることを理解する必要があります。

ホールコンピュータは、あくまで個別の台のアウト、セーフ、大当たりなどの集計データをもとに管理を行うための機器です。遠隔操作で特定の台の出玉を操作する機能は、そもそもホールコンピュータにはありません。

風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律（風適法）上、遠隔操作が可能なパチンコ・パチスロ台はパチンコホールへの設置が認められていません。ただし、ホールコンピュータの集計結果に基づいて、店員が遠隔操作ではなく直接、CR機の基盤にあらかじめ設定されている確率変動モードを選択し、大当たりの確率を切り替えることは合法です。

過去に発覚した出玉操作の多くは、台に不正な部品を取り付け、専用の配線や機器を介して接続された遠隔操作用のPCによって行われています。攻略法販売業者などが、これらの遠隔操作専用PCを含めて「ホルコン」と呼ぶことが多く、それが誤解を生む要因となっていると考えられます。

なお、日本の違法賭博である「ゲーム喫茶」では、風適法に違反して設置されているビデオポーカー、ビデオスロット、ビデオ麻雀などで、遠隔操作が公然と行われています。

関連項目

攻略
攻略法詐欺
* セット打法

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