セツナレンサ

RADWIMPSの「セツナレンサ」は、2006年11月8日にリリースされたメジャー5枚目、通算8枚目のシングルです。この楽曲は、バンドにとって初のオリコンTOP10入りを記録し、彼らの人気を確立する上で重要な役割を果たしました。

制作背景

2005年12月に浮上した「3枚のシングルとアルバムをリリースする」という計画に基づき、シングルのリリースが決定しました。候補曲の中から、前々作「ふたりごと」と前作「有心論」で築いたイメージを打破し、新たな要素を加えられる楽曲として「セツナレンサ」が選ばれました。野田洋次郎は、この曲がバンドの新たな可能性を示すものになると感じていました。

ミュージックビデオ

「セツナレンサ」のミュージックビデオは、須藤カンジが監督を務めました。このビデオは、ミュージックビデオ集『RADWIMPS4.5』（2007年2月7日発売）に収録され、2009年7月1日にはYouTubeで公開されました。楽曲の世界観を映像で表現し、多くのファンを魅了しました。

楽曲について

「セツナレンサ」は、『RADWIMPS 4～おかずのごはん～』の制作時に生まれた楽曲です。一度録り直した際に、野田がシングル化を提案しました。しかし、10人を超える編成で再度録音したものの、野田は納得できず、そのバージョンはお蔵入りとなりました。他にも多くのバージョンが存在します。

この楽曲は、英語の速いラップ調のメロディーで始まり、サビではゆっくりとした重い日本語の歌詞が展開されるという、独特な構成を持っています。歌詞には、エディ・マーフィ、ガリレオ・ガリレイ、ハリウッドといった固有名詞が登場し、野田洋次郎は「サビで盛り下がる点がポイント」と語っています。タイトルには、「切な連鎖（切なさ連鎖）」と「刹那連鎖」という二つの意味が込められています。

「セツナレンサ」は、MUSIC ON! TVの2006年11月期Recommendにも選ばれました。

バイ・マイ・サイ

「バイ・マイ・サイ」は、"by my side"の発音をカタカナ表記したタイトルで、ほぼ全編が英語詞です。2016年には、熊本地震の被災地支援として、ONE OK ROCKのTakaと共に歌ったこの楽曲を配信し、収益は全額被災地に寄付されました。この活動は、音楽を通じて社会貢献を行うRADWIMPSの姿勢を示すものでした。

近年、日本国内のライブで演奏されることは稀ですが、2018年の「RADWIMPS Asia Live Tour 2018」では、海外公演のアンコールで演奏されました。また、2022年には公式TikTokで野田洋次郎が弾き語りを披露し、ファンを喜ばせました。

参加ミュージシャン

野田洋次郎 - Vocal & Guitar
桑原彰 - Guitar & Chorus
武田祐介 - Bass & Chorus
山口智史 - Drums & Chorus

「セツナレンサ」は、RADWIMPSの音楽性を広げ、新たなファンを獲得するきっかけとなった重要な楽曲です。その独特な構成と歌詞、そして社会貢献への意識は、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。

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