セトメ アメリ

セトメ・アメリ (CETME Ameli) の概要

セトメ・アメリは、スペインの特殊素材技術研究センター（CETME）によって1974年に開発された軽機関銃です。その名称は「Ametralladora ligera」の略称であり、スペイン語で「軽機関銃」という意味を持ちます。この機銃の開発は、規格化された弾薬である5.56x45mm NATO弾を使用するため、特に軍事用途において高い評価を受けています。

開発の背景

セトメ・アメリは、著名なグロスフスMG42機関銃を基にして設計されました。1974年から開発が始まり、1981年には各種テストが終了しました。最終的には、1982年にMG82という名称の分隊支援火器として正式に採用され、部隊での運用が開始されました。弾薬の特徴とともに、連射能力が高いことが利点であり、短時間で効率的に火力を提供する能力があります。

機構と特徴

この銃は、セトメ・ライフルと同様にローラー遅延式機構を採用しています。この仕組みにより、射撃時の反動が軽減され、精度の向上に寄与しています。また、MG42に似た銃身交換式の構造を持ち、キャリングハンドルとしても機能するリアサイト部分を45度傾けることで、迅速に銃身を交換できる設計となっています。

セトメ・アメリの連射速度は毎秒20発ですが、重さの異なるボルトと交換することで、毎秒14から15発に調整することも可能です。この柔軟な射撃設定は、状況に応じた運用が可能であることを示しています。

採用国

この機関銃は、スペインを始めとして数か国で採用されています。特に、マレーシアの海軍特殊部隊であるPASKALがこの銃を使用しており、メキシコやスペインでもその運用が行われています。これにより、セトメ・アメリは国際的にも注目を浴びる火器としての地位を確立しています。

登場作品

セトメ・アメリは、さまざまなメディア作品にも登場しており、特に有名なのは『レインボーシックス シージ』です。この作品では「ALDA 5.56」という名称で登場し、ゲーム内でのリアルな表現が話題となりました。

まとめ

セトメ・アメリは、その高い性能と利便性から、軽機関銃の中でも特に注目されています。国際的に数か国で採用され、多様な環境においてその実力を発揮しています。これからも、この機関銃が持つ特性は、様々な場面での戦術的運用によってますます評価されていくことでしょう。

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