セネガルの州

セネガルは、14の州（フランス語: région, レジオン）から構成されています。これらの州は、セネガルの行政区画の基礎となっており、それぞれが独自の歴史と文化を持っています。

歴史

セネガルの州の歴史は、フランス領西アフリカ時代に遡ります。当時、セネガルは圏（Cercle）と呼ばれる行政区画に区分され、さらに圏は郡（カントン、Canton）に分けられていました。この植民地時代の行政区画が、独立後のセネガルの行政システムに大きな影響を与えました。

1960年の独立後、セネガルは行政区画を再編し、7つの州（Région）、27の県（Département）、85の郡（Arrondissement）を設置しました。独立を機に、行政機構のスリム化と国民への統治を強化する目的がありました。

1976年6月26日には、ジュルベル州からルーガ州が分離し、州の数は8つとなりました。これは、地域の人口増加と経済発展に対応するための措置でした。

1984年3月24日には、大規模な行政区画の再編が行われました。カザマンス州はコルダ州とジガンショール州に、シヌ＝サルーム州はファティック州とカオラック州にそれぞれ分割され、合計10州となりました。また、ヴェルデ岬州はダカール州に、フルーヴ州はサンルイ州に、東部セネガル州はタンバクンダ州に改称されました。この再編は、地域間の不均衡を是正し、地方分権を推進することを目的としていました。

2002年2月21日には、サンルイ州からマタム州が分離し、11州となりました。これは、サンルイ州の広大な面積と多様な住民構成を考慮した結果でした。

2008年9月10日には、カオラック州からカフリン州が、タンバクンダ州からケドゥグ州が、コルダ州からセディウ州がそれぞれ分離し、現在の14州体制となりました。この最新の再編は、地域開発を促進し、住民の生活水準を向上させることを目的としています。

下位行政区画

セネガルの州は、さらに下位の行政区画に分けられています。具体的には、県（Département）、市（コミューン）、郡（アロンディスマン）が存在します。これらの下位行政区画は、地方行政の末端を担い、住民に最も身近な行政サービスを提供しています。

• - セネガルの県
• - セネガルの市（コミューン）
• - セネガルの郡（アロンディスマン）
• - Rural communities of Senegal

関連項目

• - セネガルの都市の一覧
• - ISO 3166-2:SN

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