セバスティアン・バソング

セバスティアン・バソング：カメルーン代表を支えた屈強なセンターバック

セバスティアン・アイマール・バソング・エンゲナ（Sébastien Aymar Bassong Nguena）は、1986年7月9日フランス・パリ生まれの元プロサッカー選手です。ポジションはディフェンダーで、主にセンターバックとして活躍しました。その恵まれた体格と空中戦での強さを活かし、クラブと代表の両方で重要な役割を果たしました。

クラブキャリア

フランスでのプロデビュー

カメルーン出身の両親のもとにフランスで生まれたバソングは、フランスの育成機関であるクレールフォンテーヌを卒業後、FCメスの下部組織へ入団。2005年にトップチームへ昇格し、プロキャリアをスタートさせました。メスでは3シーズンに渡ってプレーし、リーグ戦で経験を積みました。

イングランドへの挑戦

2008年、バソングはイングランドのニューカッスル・ユナイテッドFCへ移籍。移籍金は50万ポンドと報じられました。ニューカッスルでは、すぐにレギュラーポジションを獲得し、そのシーズンは30試合に出場。チームは2部降格となりましたが、バソングはチームの最優秀選手に選ばれるなど、評価を高めました。

2009年、バソングはトッテナム・ホットスパーFCへ移籍。移籍金は800万ポンド、5年契約と報じられました。トッテナムでは、加入後すぐにレギュラーとして活躍。リヴァプールFCとの開幕戦では、決勝ゴールを挙げるなど、鮮烈なデビューを飾りました。マイケル・ドーソンやレドリー・キングといった経験豊富なセンターバックとコンビを組み、チームのUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献しました。しかし、2シーズン目以降は、ウィリアム・ギャラスらの加入もあり、出場機会が減少しました。

レンタル移籍とノリッジでの活躍

出場機会を求めたバソングは、2012年1月にウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCへレンタル移籍。しかし、チームは降格を喫してしまいます。2012年8月には、ノリッジ・シティFCへ完全移籍。ここでは、再びレギュラーとして活躍し、チームを支えました。

その後、ワトフォードFC、ピーターバラ・ユナイテッドFCを経て、ギリシャのヴォロスNPSでプレーし、現役を引退しました。

カメルーン代表としての活躍

バソングは、U-20フランス代表やU-21フランス代表でのプレー経験がありますが、フル代表はカメルーン代表を選択しました。2009年にカメルーン代表に初招集され、2010 FIFAワールドカップにも出場。国際Aマッチ18試合に出場しました。

プレースタイルと評価

バソングは、恵まれた体格と空中戦の強さを武器とするセンターバックです。対人プレーにも強く、相手フォワードを封じ込める能力に長けていました。また、リーダーシップも兼ね備えており、チームを鼓舞する存在としても評価されていました。

まとめ

セバスティアン・バソングは、フランスとカメルーン、2つの国のルーツを持つサッカー選手です。屈強なフィジカルと高い守備能力を活かし、ヨーロッパの舞台で長く活躍しました。カメルーン代表としてもワールドカップに出場するなど、そのキャリアは輝かしいものでした。

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