セフィオンテクト

セフィオンテクトは、TOTOが特許を持つ独自の表面処理技術です。1999年以来、同社の衛生陶器製品、特に大小便器や洗面器などに広く使用されています。この技術の核心は、陶器の表面を極めて滑らかにし、さらに汚れを寄せ付けないイオンバリアを形成することにあります。

セフィオンテクトの製造プロセスは、まず陶器の表面に釉薬を施し、高温で焼き上げることから始まります。その後、100万分の1ミリメートルという極めて微細な単位で表面を平滑化する精密な研磨作業が行われます。これにより、目に見えないほどの微細な凹凸がなくなり、汚れが付着しにくい滑らかな表面が実現します。

さらに、この滑らかな表面にイオンバリアを形成することで、水垢や細菌などの汚れが陶器の表面に直接付着するのを防ぎます。イオンバリアは、汚れを弾く働きを持つため、日常的な清掃が容易になり、清潔な状態を長く保つことが可能になります。

セフィオンテクトは、単に汚れを付きにくくするだけでなく、付着した汚れも落としやすくするという特徴を持っています。このため、洗剤の使用量を減らすことができ、環境への配慮にも繋がります。また、表面の平滑性とイオンバリアの相乗効果により、陶器製品の美しさを長期間維持することができます。これらの特性から、セフィオンテクトは、衛生意識の高い現代社会において、非常に重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

セフィオンテクト技術は、TOTOの衛生陶器製品の品質と機能性を大きく向上させることに貢献しています。この技術は、単なる表面処理の域を超え、清潔で快適な生活空間を提供するための重要な要素となっています。継続的な技術革新により、セフィオンテクトは今後もさらに進化し、私たちの生活を豊かにしていくことが期待されます。

もう一度検索