セブアノ語版ウィキペディア

セブアノ語版ウィキペディア（Wikipedya sa Sinugboanon）は、フィリピンでタガログ語に次いで話者数の多いセブアノ語によって運営されているオンライン百科事典です。約2000万人の話者を抱えるセブアノ語は、フィリピン国内で重要な言語の一つであり、その情報発信の基盤としてセブアノ語版ウィキペディアは重要な役割を担っています。

沿革

セブアノ語版ウィキペディアは、2005年初めにBentong Islesによって設立が提案され、同年6月22日に正式に発足しました。初期の記事数はわずかでしたが、2012年12月にLsjbotというインターネットボットが導入されたことで、記事数が飛躍的に増加しました。2017年8月には、記事数で世界第2位の規模にまで成長を遂げました。しかし、その急成長の裏には、ボットによる大量の記事生成という側面があります。ウィキペディア管理者のGuilherme Morandiniの調査によると、セブアノ語版ウィキペディアの記事作成の99.12%はLsjbotによるものとされています。これは、記事の多くが人間によって書かれたものではなく、ボットによって自動生成されたものであることを意味します。

フィリピンの他の言語版ウィキペディアと比較すると、セブアノ語版はその規模においてワライ語版やタガログ語版を大きく凌駕しています。これは、Lsjbotの活動による影響が大きいと考えられます。

記事数の推移

セブアノ語版ウィキペディアの記事数は、その設立から現在に至るまで、目覚ましい増加を遂げてきました。以下に、その主な推移を示します。

2005年7月9日 - 19記事
2005年8月30日 - 232記事
2006年1月1日 - 1,000記事
2006年11月1日 - 1,400記事
2007年1月1日 - 13,521記事
2007年2月7日 - 26,511記事
2013年2月2日 - 100,000記事
2013年2月9日 - 150,000記事
2013年3月17日 - 300,000記事
2013年6月26日 - 400,000記事
2013年7月18日 - 500,000記事
2013年8月7日 - 600,000記事
2014年7月16日 - 1,000,000記事
2015年12月6日 - 1,500,000記事
2016年2月14日 - 2,000,000記事
2016年9月25日 - 3,000,000記事
2017年2月11日 - 4,000,000記事
2017年8月9日 - 5,000,000記事
2021年10月14日 - 6,000,000記事

これらのデータから、セブアノ語版ウィキペディアがLsjbotの導入以降、驚異的なスピードで記事数を増やしてきたことがわかります。しかし、その一方で、記事の質や内容の充実度については、今後の課題として残されています。ボットによる大量生成記事だけでなく、人間による編集や加筆が促進されることで、セブアノ語版ウィキペディアはより信頼性の高い情報源として発展していくことが期待されます。

外部リンク

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