セブンアップ (トランプゲーム)

セブンアップのゲーム概要

セブンアップ（Seven Up）は、英語圏で広く親しまれている伝統的なトランプゲームです。このゲームはトリックテイキングゲームに分類され、プレイヤーはカードのポイントを競い合います。しかし、このゲームのユニークな点は、所定の切り札（トランプ）を獲得することで追加のポイントを得られる仕組みがあるところです。

歴史背景

セブンアップはイギリスの伝統的なゲームの中でも特に有名であり、「All Fours」という別名でも知られています。アメリカでは「High-Low-Jack」や「Old Sledge」とも呼ばれ、特に19世紀には人気がありました。しかし、近年ではポーカーやユーカーにその地位を奪われつつあり、ゲームとしての注目度は低下しています。それでも、カリブ地域、特にトリニダード・トバゴでは独自のルールが加えられ、楽しまれています。

ゲームのルール

プレイヤー数とカードの準備

セブンアップは2人から4人でプレイ可能です。4人の場合は、対面する2人がチームを組む形式と、個々に競い合う形式を選択できます。通常は52枚のトランプを使用し、ジョーカーは除外します。

ディールと切り札の選択

ゲームの開始時に、ディーラーは各プレイヤーに6枚の手札を配ります。次に、ディーラーが1枚のカードを表にして場に出し、これをターンアップと呼びます。ターンアップがジャックであった場合、ディーラーは1点を得ます。その後、ディーラーの左隣のプレイヤーが、そのターンアップのスートを切り札にするかどうかを宣言します。切り札にする場合は「スタンド」とし、しない場合は「ベッグ」と宣言します。

一度ベッグされた場合、ディーラーが権利を引き継ぎ、切り札を選択することができます。ターンアップがジャック以外である場合、プレイヤーに手札を追加で配布し、新しいターンアップを出すことを繰り返します。

実際のプレイと手札管理

ゲームが始ったら、手札が常に6枚になるように不要なカードを捨てます。ディーラーの左隣のプレイヤーからリードが始まり、時計回りにカードを出していきます。出されたカードに対して、切り札が出た場合はその切り札の最強カードが勝者となります。それ以外の場合は、リードと同じスートの最強カードが勝者となります。

セブンアップの特長は、切り札をいつでも出せる点です。リードに応じたスートのカードを持っていても、切り札を交換で出すことが可能です。これは戦略的な要素を強化し、ゲームのダイナミズムを高めています。

得点の計算

ゲームの得点は、ハイ・ロー・ジャック・ゲームの4つのカテゴリに分かれます。具体的には、最高の切り札を持っているプレイヤー、最低の切り札を持っているプレイヤー、ジャックを手に入れたプレイヤーがそれぞれ1点を得ます。また、獲得したカードの評価値（10=10点、A=4点、K=3点、Q=2点、J=1点）に応じたスコアも加算され、合計スコアが最も高いプレイヤーがさらに1点を得ます。これにより、戦略的かつ競争的なゲーム体験が可能となります。

勝利条件

プレイを繰り返し、最初に7点を取ったプレイヤーが勝者となります。このシンプルながらも奥深いルールにより、セブンアップは幅広い年齢層のプレイヤーに愛されてきました。

もう一度検索