セブンスポット

セブンスポット：セブン＆アイグループの公衆無線LANサービス

セブンスポットは、2011年12月にセブン＆アイグループが運営を開始した公衆無線LANサービスです。当初は東京都23区内のセブン-イレブンやイトーヨーカドー、そごう、西武、デニーズなどの店舗で利用できるようになりました。このサービスは、セブン＆アイ・ホールディングスとNTT東日本との連携により、各店舗にフレッツ光回線が設置され、NTTBP公衆無線LAN設備が導入される形で実現しました。

セブンスポットの特徴として、会員登録を行った店舗利用者には、1日につき3回のインターネット接続を提供しました。また、会員は特定のコンテンツをダウンロードできるサービスもありました。特に、任天堂が提供する「ニンテンドーゾーン」にも対応しており、ニンテンドーDSシリーズや3DSを利用して「7SPOTでDS」というサービスを通じてアクセスすることが可能でした。ただし、3DSシリーズ向けの配信は2018年に終了し、その後はブラウザを通じて作成したセブンスポットアカウントでのインターネット接続が利用できるようになりました。

このサービスは、2012年2月までに約1300店舗に導入され、2012年12月からは全国規模での展開が始まりました。2014年2月の時点では、全国の約14,000店舗で利用できるようになったのです。2015年10月からは、セブンイレブン公式アプリを介して利用することで、接続回数が無制限に拡大され、より多くのユーザーにとって便利なサービスとなりました。しかし、2022年3月31日をもって、このサービスはその提供を終了しました。

ローミングサービス

セブンスポットは、他のWi-Fi接続サービスとも連携していました。フレッツ・スポットはその一例で、NTT東日本エリア内で利用できました。また、docomo Wi-Fi、d Wi-Fi、Japan Connected-free Wi-Fiといったサービスと連携し、より便利に利用することができたのです。

利用方法

セブンスポットの利用方法は簡単です。セブンスポット会員やセブンネットショッピング・MANTA会員は、SSID「7SPOT」に接続した後、ブラウザを通じてサービスを利用します。インターネットにアクセスするためには、ブラウザ内にIDとパスワードを入力します。

一方、フレッツスポットやdocomo Wi-Fi、Japan Connected-free Wi-Fi会員の利用の際は、通常のWi-Fiと同じプロセスでの接続が可能でした。このように、手軽にインターネットにアクセスできる利便性は、多くのユーザーに支持されました。

注意点

なお、サービス開始当初、セブンスポット会員向けのインターネット接続サービスでは、楽天市場やAmazon.co.jpへの接続がフィルタリングされていることが報告されました。この事実は問題視され取り上げられ、その後フィルタリングは解除されました。加えて、総務省からは、特定サイトへのアクセスを無断で遮断していたとして、NTTブロードバンドプラットフォームに対する行政指導が行われました。

セブンスポットは、特に初期だと毎日の忙しい場面での利用の便利さを提供したことから、多くのユーザーによって重宝されましたが、時代の変化とともにその役割は変化し、最終的にはサービスの終了を迎える形となりました。今後の無線LANサービスの発展にも期待が寄せられています。

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