セミシ・マシレワ

セミシ・マシレワ：フィジーの至宝、日本ラグビー界を彩るウィング／フルバック

セミシ・マシレワ（Semisi Masirewa）は、1992年6月9日生まれのフィジー、タベウニ島出身のラグビーユニオン選手である。ジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズに所属し、その卓越したスキルと献身的なプレーで日本代表の主力として活躍している。

類まれな才能と華麗なるキャリア

184cm、94kgの恵まれた体格を誇るマシレワは、ウイング（WTB）とフルバック（FB）の両ポジションをこなせるマルチな才能を持つ。俊敏性とパワーを兼ね備え、相手ディフェンスを翻弄する突破力と、正確なパス、鋭いキックと、攻撃面における彼の貢献度は非常に高い。愛称は「スネイク（蛇）」、その名の通り、敵陣をすり抜けるようなしなやかで巧みな動きは、まさに蛇のように滑らかで予測不能である。

ニュージーランドの名門、フィールディング高校を経て、ワイカト、マナワツ、フォースとステップアップ。2017年に近鉄ライナーズへ加入すると、同年8月にはジャパンラグビートップリーグで公式戦初出場を果たす。2018年にはサンウルブズのトレーニングスコッドにも選出され、着実に実力を磨いていった。

日本代表として輝きを放つ

2021年7月、アイルランド代表戦で日本代表として初キャップを獲得。その後も代表チームの重要な一員として活躍を続け、2023年7月にはリポビタンDチャレンジカップ2023のAll Blacks XV戦でフル出場。後半には2トライを挙げ、得意の「スネークポーズ」で観客を沸かせた。

同年、ラグビーワールドカップ2023フランス大会直前のリポビタンDチャレンジカップでは、トンガとフィジー代表相手に2トライを奪う活躍を見せる。続くテストマッチでは5試合中4試合に出場し、4トライを挙げる活躍で、ワールドカップ日本代表メンバーに選出された。

ワールドカップでの挑戦と挫折

約2年ぶりの日本代表復帰となったワールドカップ。W杯前のテストマッチでは6試合中5試合に先発出場し、4トライを挙げ、その実力を改めて証明した。ワールドカップ本戦では、チリ戦とイングランド戦にフルバックとして先発出場を果たすも、イングランド戦で負傷により途中退場。残念ながら、回復の見込みがないため大会期間中に日本代表スコッドから離脱することとなった。

今後の活躍に期待

マシレワは、類まれな才能と献身的な姿勢で日本ラグビー界に大きなインパクトを与え続けている。ワールドカップでの悔しさをバネに、今後の活躍に期待が集まる。彼のプレーは、多くのファンを魅了し続け、日本代表の未来を担う存在として、更なる活躍を期待されている。

受賞歴

2017-18 Opta賞

関連項目

フォース
花園近鉄ライナーズ
サンウルブズ
* ラグビー日本代表

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