セミセ・タラカイ

セミセ・タラカイ

オーストラリアのシドニーで1991年9月14日に生まれたセミセ・タラカイは、主にプロップとしてスクラムの最前線で活躍するラグビー選手です。身長183センチ、体重115キロという恵まれた体格を持ち、そのパワーと経験でチームを支えています。

若き頃とキャリアのスタート

タラカイ選手がラグビーボールに初めて触れたのは、わずか3歳の頃でした。幼い頃からラグビーに親しみ、ウェーバリーカレッジやオーストラリアン・カレッジでその技術を磨きました。

学生時代を経て、彼はオーストラリアの最高峰リーグであるスーパーラグビーの舞台へ足を踏み入れます。ワラターズ、レッズといった強豪チームでプレーし、プロップとしての経験を積んでいきました。特にレベルズでは複数回にわたり所属し、そのキャリアにおいて重要な役割を果たしました。

日本での挑戦

2018年、セミセ・タラカイは新たな挑戦の場として日本を選び、当時ジャパンラグビートップリーグに所属していたサントリーサンゴリアス（現在の東京サントリーサンゴリアス）に加入しました。日本での公式戦デビューは、加入と同じ年の9月14日。自身の誕生日にあたるこの日に行われた、リーグ第3節の神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦に先発出場し、日本のファンにその力強いプレーを披露しました。サンゴリアスではプロップとしてチームに貢献し、日本のラグビーを経験しました。

キャリアの継続と新たな地へ

2022年に東京サントリーサンゴリアスを退団した後も、タラカイ選手のラグビー人生は続きました。彼は故郷オーストラリアに戻り、シドニー大学のラグビーチームに加入するとともに、かつて所属したレベルズにも復帰しました。同年10月には、レベルズの一員としてムロオ インターナショナルチャレンジマッチに出場するため再び日本を訪れ、花園近鉄ライナーズとの試合に臨んでいます。

そして2024年、所属していたレベルズが活動を休止することになったことを受け、タラカイ選手は新たな活躍の場を求め、スコットランドを拠点とするグラスゴー・ウォリアーズへの移籍を決断しました。グラスゴー・ウォリアーズは、ヨーロッパの強豪クラブが集まるユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ（URC）に参戦しており、タラカイ選手はここで世界のトップレベルのラグビーに挑んでいます。経験豊富なプロップとして、新天地での活躍が期待されています。

タラカイ選手のキャリアは、オーストラリア国内リーグからスーパーラグビー、日本のトップリーグ、そして現在はURCと、国際色豊かな道を歩んでいます。各国の異なるプレースタイルや文化に触れながら、プロップとしてのスキルと経験を磨き続けてきた彼の存在は、所属するチームにとって貴重な戦力となっています。グラスゴー・ウォリアーズでのさらなる活躍に注目が集まります。

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