セルゲイ・イグナシェヴィッチ

セルゲイ・イグナシェヴィッチに関する概要

セルゲイ・イグナシェヴィッチ（Sergei Ignashevich）は1979年7月14日にモスクワで生まれたロシアの元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活動しています。ポジションは主にディフェンダーであり、特にセンターバックとしてその名を知られています。彼は2000年代から2010年代にかけて、PFC CSKAモスクワとロシア代表で長期間にわたり活躍しました。

キャリアの始まり

イグナシェヴィッチは1998年にスパルタク＝オレホヴォ・オレホヴォ＝ズエヴォでプロデビューを果たします。ここでは彼の基礎が築かれ、翌年にはクリリヤ・ソヴェトフ・サマーラに移籍します。彼は2シーズンをこのチームで過ごし、2001年にはFCロコモティフ・モスクワへと移籍しました。

ロコモティフ・モスクワでの在籍中、イグナシェヴィッチはロシア・リーグ、ロシア・カップ、ロシア・スーパーカップの3つの重要なタイトルを獲得する手助けをしました。また、UEFAチャンピオンズリーグにも出場し、2002-03シーズンにはチームの2次リーグ進出に貢献し、2003-04シーズンではベスト16進出を成し遂げました。

CSKAモスクワでの活躍

2004年からPFC CSKAモスクワに加わったイグナシェヴィッチは、その後の数年間、リーグのタイトルやカップ戦で数々の栄光を手にしました。彼はリーグチャンピオンを2回、カップ戦を5回、スーパーカップを4回、加えてUEFAカップでの優勝にも寄与しました。特に、同僚であるベレズツキー兄弟との連携で形成された3CBトリオは、守備の強化に大いに貢献しました。

イグナシェヴィッチは2009年11月3日のマンチェスター・ユナイテッド戦でドーピング検査に引っかかり、一時的に出場停止になったことがありますが、その後も重要な試合での出場を果たし、1999年から2018年までの長いキャリアを全うしました。

国際舞台への挑戦

イグナシェヴィッチはロシア代表としても活躍し、UEFA EURO 2004予選でレギュラーとして活躍しましたが、大会直前に怪我をして出場できませんでした。UEFA EURO 2008ではグループリーグ初戦でのスタメン落ちを受けたものの、次の試合から復帰を果たします。彼はこの大会での活躍が評価され、2014年のFIFAワールドカップにも選出されました。

また、2018年の自国開催のワールドカップでは38歳にして最年長選手となり、全5試合に出場。決勝トーナメント1回戦のスペイン戦ではオウンゴールを記録しつつも、PK戦では見事にゴールを決め、チームのベスト8進出を助けました。

引退後の活動

イグナシェヴィッチは現役引退後もサッカーの世界に留まり、CSKAモスクワのユースチームで指導に当たりました。2019年にはFCトルペド・モスクワの監督に就任し、続いて2021年にFCバルチカ・カリーニングラードの監督としても活動します。

プライベートと人物

既婚者であり、3人の子供を持つイグナシェヴィッチは、3人目の子供には自身の名前と同じ「セルゲイ」と名付けています。さらに、彼は長年にわたりロシアリーグのベストプレーヤー33においてディフェンダー部門での1位に選ばれ、卓越した競技者としての地位を築いてきました。彼のサッカー経験や人間性は多くのファンに愛されており、引退後もその影響力は色褪せることはありません。

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