セルジーニョ・デスト

セルジーニョ・デスト（Sergiño Dest, 2000年11月3日 - ）は、オランダ・アルメレ出身のサッカー選手。
アメリカ合衆国代表。エールディヴィジ・PSVアイントホーフェン所属。ポジションはDF。

クラブ経歴

デストは、アルメレ・シティFCの下部組織でサッカーを始め、2012年にアヤックス・アムステルダムの下部組織へ移籍。
2018年10月15日にヨング・アヤックスでプロデビューを果たしました。このシーズンは17試合に出場し、1得点2アシストを記録。UEFAユースリーグ2018-19でも7試合に出場し、1得点1アシストを記録するなど、才能の片鱗を見せました。

これらの活躍が認められ、2019年7月27日に行われたヨハン・クライフ・スハールでトップチームデビュー。この試合に2-0で勝利し、タイトルを獲得しました。8月10日にはエールディヴィジにも初出場。ヌサイル・マズラウィとの交代でピッチに立ちました。

2020年10月1日、FCバルセロナと2024-25シーズンまでの5年契約を締結。契約解除金は4億ユーロに設定されました。移籍金は2100万ユーロに500万ユーロの変動オプションが加わる形となりました。この移籍により、デストはFCバルセロナ初の米国人選手となりました。

2022年9月1日には、買取オプション付きでACミランにローン移籍。

ミランからバルセロナに復帰後、シャビ・エルナンデス監督の構想外となり、2023年8月21日にPSVアイントホーフェンへ買取オプション付きのレンタル移籍。

アヤックス時代以来となるオランダリーグ復帰となったこのシーズン、リーグ戦25試合に出場し2得点を挙げ、PSVのリーグ優勝に大きく貢献しました。しかし、2024年4月下旬に前十字靭帯断裂という重傷を負ってしまいます。それでもPSVはデストを高く評価し、シーズン終了後の6月30日に完全移籍で獲得。翌シーズンもPSVの一員としてプレーすることが発表されました。

代表経歴

オランダで生まれ育ち、ユース世代ではオランダ代表を目指していましたが、スリナム人の父親がアメリカ合衆国籍を保有していたため、最終的にアメリカ合衆国代表を選択しました。
U-17代表として2017 FIFA U-17ワールドカップに、U-20代表として2019 FIFA U-20ワールドカップに出場。

2019年9月7日に行われたメキシコ代表との親善試合で、アメリカ合衆国代表として初の出場を果たしました。

人物

父親はスリナム人、母親はオランダ人。オランダで生まれ育ち、米国在住経験はありません。2014年に初めて親戚を訪ねるために渡米した際、アメリカサッカー協会から接触を受けました。当時、英語はほとんど話せなかったそうです。2014年当時は、ユルゲン・クリンスマン米国代表監督が、世界中のユース世代のアメリカ国籍保有者を発掘するプロジェクトを進めていました。

プレースタイル

右サイドバックを主戦場とするも、左サイドバックも高いレベルでこなせるユーティリティ性を持っています。攻撃的なポジション取りと、精度の高いクロスが持ち味です。また、ドリブルでの突破力も高く、攻撃にアクセントを加えることができます。

タイトル

アヤックス
ヨハン・クライフ・スハール: 2019

バルセロナ
コパ・デル・レイ: 2020-21

PSV
* エールディヴィジ: 2023-24

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