セルツ (フランス)

セルツ（Seltz）は、フランスのグラン・テスト地域圏、バ＝ラン県に位置するコミューンです。ドイツ語ではSelzと表記されます。

地理

セルツはライン川に近く、ソエル川が流れる地域に位置しています。ライン川の東岸、セルツから10kmの場所には、ドイツの都市ラシュタットがあります。ストラスブールからローターブールへと広がる氾濫原や草原が特徴的な北リード地方に位置し、アルザス地方の北端、ウトル＝フォレ地方の一部でもあります。また、ユーロヴェロ15号線が市内を通過しています。

歴史

ライン川を往来する上でセルツは便利な場所であったため、古くから人が居住していました。ケルト人はこの地をSalisoと呼び、ローマ人はSaletioという名前で呼ばれる集落の近くに駐屯地を築きました。これらの古代の遺跡は、1900年代に発掘されています。

メロヴィング朝時代にはSalosiaと呼ばれ、カロリング朝時代にはSaltzと呼ばれるようになり、城が築かれました。968年、神聖ローマ皇帝オットー1世は、セルツおよび近隣の村を皇后アーデルハイトに与えました。アーデルハイトは999年にセルツ修道院で亡くなり、その墓は巡礼地となりました。1085年には、ストラスブール大司教がアーデルハイトの列聖調査を行いました。ホーエンシュタウフェン朝の時代には都市の権利を授けられ、1357年には皇帝カール4世によって正式に都市として認められました。

このように、セルツは古代から中世にかけて、交通の要衝として、また宗教的な中心地として重要な役割を果たしてきた歴史ある街です。

人口統計

EhessとINSEEを参照してください。

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