セルビア (客船)

セルビア（SS Servia）は、キュナード・ラインが所有していたオーシャンライナーです。スコットランドのジョン・ブラウン・アンド・カンパニーで建造され、1881年3月1日に進水しました。

セルビアは、当時としては先進的な設計がなされており、2本の煙突と4つのデッキ（プロムナードデッキを除く）を備えていました。全長は515フィート（約157メートル）、全幅は52.1フィート（約15.9メートル）で、その巨大な船体は当時の人々を驚かせました。

1881年11月26日、セルビアはリヴァプールとニューヨークを結ぶ航路で処女航海を迎えました。その後の20年以上にわたり、この航路を頻繁に往復し、多くの乗客を運びました。1902年に解体されるまでの間、セルビアはキュナード・ラインの主力船として活躍しました。

セルビアの特筆すべき点は、キュナード・ラインで初めて鋼鉄製の船体を導入したことと、白熱灯を搭載した最初の船舶であったことです。鋼鉄製の船体は、それまでの木造船と比較して強度と耐久性が大幅に向上し、より安全で快適な航海を可能にしました。また、白熱灯の導入は、夜間の船内を明るく照らし、乗客の生活環境を大幅に改善しました。

セルビアは、その先進的な技術と快適な船内環境により、当時を代表する豪華客船の一つとして名を馳せました。大西洋横断航路の黄金時代を支えた重要な船であり、その歴史は今もなお語り継がれています。

セルビアの主な特徴

建造: ジョン・ブラウン・アンド・カンパニー（スコットランド）
進水: 1881年3月1日
全長: 515フィート（約157メートル）
全幅: 52.1フィート（約15.9メートル）
煙突: 2本
デッキ: 4層（プロムナードデッキを除く）
処女航海: 1881年11月26日（リヴァプール - ニューヨーク間）
特徴:
キュナード・ライン初の鋼鉄製船体
白熱灯を搭載した最初の船舶

参照元:
Norway Heritage: S/S Servia, Cunard Line

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