セレスティーノ・カバジェロ

セレスティーノ・カバジェロ（Celestino Caballero Martinez）は、1976年6月21日にパナマのコロンで生まれた元プロボクサーです。そのキャリアにおいて、スーパーバンタム級およびフェザー級の2つの階級で世界王座を獲得し、特にスーパーバンタム級では主要2団体王座を統一する偉業を達成しました。

プロキャリア

カバジェロは1998年11月18日にプロデビュー。母国パナマ国内および地域タイトル戦線で実績を積み、着実に世界を目指しました。2005年に入ると世界タイトル挑戦へ向けた動きが本格化。同年10月15日、WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦で判定勝利を収め、自身初の世界王座となる暫定王座を獲得しました。

暫定王者として防衛を重ねた後、2006年10月4日、タイにてWBA正規王者ソムサック・シンチャチャワンとの団体内王座統一戦に臨み、3回TKO勝ちでWBA正規王者へ昇格しました。その後も強敵を相手に防衛を重ね、2008年11月21日にはIBF世界スーパーバンタム級王者スティーブ・モリターとの王座統一戦に勝利。この試合でカバジェロは4回TKO勝ちという圧巻のパフォーマンスを見せ、WBA・IBF統一世界スーパー王者となりました。スーパー王者として2度防衛を果たしましたが、2010年2月にIBF王座を剥奪されました。

2010年10月、カバジェロはWBAスーパー王座を返上し、フェザー級へ転向。階級変更後、2011年7月にはWBA世界フェザー級レギュラー王者ジョナサン・ビクター・バロスに挑戦しましたが、判定負け。しかし、内容への不服からダイレクトリマッチが実現し、同年10月14日の再戦では判定勝利を収め、WBA世界フェザー級レギュラー王座を獲得。これにより、2階級制覇を達成しました。

フェザー級王座は2011年12月31日に日本の横浜で細野悟を相手に初防衛戦を行い、判定勝利で成功させました。

2012年10月にWBAフェザー級王座を返上した後も現役を続けましたが、かつての勢いは見られなくなり、2014年10月の試合での敗北を経て、同年11月14日に網膜剥離を理由に現役からの引退を表明しました。

リング外では波乱も経験しました。2016年3月10日、コカイン不法所持容疑でパナマで逮捕。2018年2月には懲役5年の判決を受けましたが、同年5月21日には釈放されています。

セレスティーノ・カバジェロのキャリアは、スーパーバンタム級における絶対的な強さと、フェザー級での2階級制覇という輝かしい功績を残しましたが、引退後の逮捕劇もまた、彼の人生の一部として語られています。

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