セロ・ポルテーニョ

クルブ・セロ・ポルテーニョ

概要

クルブ・セロ・ポルテーニョ（スペイン語: Club Cerro Porteño）は、パラグアイの首都アスンシオンのアバリオ・オブレーロ地区を本拠地とする伝統的なサッカークラブです。このクラブは1912年に設立され、すでに29回もプリメーラ・ディビシオンで優勝しており、パラグアイ国内で非常に人気のあるチームの一つです。"ラ・オージャ（鍋）"という独特の愛称を持ち、約45,000人を収容できるエスタディオ・ヘネラル・パブロ・ロハスがホームスタジアムとして利用されています。

歴史

セロ・ポルテーニョというクラブ名は、1811年に行われた「セロ・ポルテーニョの戦い」に由来しています。この戦闘では、パラグアイ軍がブエノスアイレス軍に大勝利を収めました。設立当初はコロラド党とリベラル党の対立があり、クラブのユニフォームのカラーには赤と青が採用されました。その後、パラグアイ国旗を意識して白も加えて三色となりました。

1913年にはリーグ優勝を果たし、1918年には全国選手権プレーオフでナシオナルを逆転しての優勝を遂げました。この試合は「ゴールの嵐」として知られ、やがてセロ・ポルテーニョの愛称"シクロン（El Ciclón、ハリケーン）"の由来ともなりました。

クラブは今まで国内リーグで29回の優勝を収めていますが、国際タイトルはまだ獲得していません。コパ・リベルタドーレスでは数回ベスト4入りを果たしましたが、決勝進出は果たせずにいます。2001年には、クラブの全てのカテゴリが同時に優勝するという快挙も達成しました。

ライバル関係

セロ・ポルテーニョの最大のライバルはオリンピアとリベルタです。この2つのクラブのファンは上流階級が多いのに対して、セロ・ポルテーニョのファン層は一般大衆に根ざしています。このため、セロ・ポルテーニョは「一般大衆のクラブ」とも呼ばれており、パラグアイで最も多くの支持者を持つサッカークラブとされています。

特にオリンピアとの対戦は"スーペルクラシコ"として知られ、パラグアイにおいて最も注目を集める試合の一つです。サポーターは"セリスタ"と呼ばれ、クラブを盛り上げる重要な存在です。

主なタイトル

国内タイトル

• - プリメーラ・ディビシオン：33回
• - トルネオ・レプブリカ：3回

国際タイトル

• - コパ・リベルタドーレス：準決勝進出6回
• - コパ・スダメリカーナ：準決勝進出1回

現在の状況

2021年6月時点で、セロ・ポルテーニョは引き続き競技に参加し、選手たちは日々トレーニングに励んでいます。クラブはこれまでの歴史と伝統を守りつつ、新たな成果を目指しています。サポーターに支えられ、サッカー界でのさらなる成功を志向しています。

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