センチュリースタンド

センチュリースタンド：撮影現場を支える縁の下の力持ち

センチュリースタンドは、主に写真スタジオで使用される、照明機材を支えるためのスタンドの一種です。別名、不整地スタンドとも呼ばれ、その名の通り、通常のスタンドが苦手とする不安定な場所でも安定して機材を設置できるのが特徴です。小型のものは「ミニセンチュリー（ミニセン）」と呼ばれることもあります。

構造と特徴

センチュリースタンドは、上下に伸縮するポールと、それを支える3本の脚で構成されています。一般的なスタンドと大きく異なるのは、脚の構造です。折りたたみ式ではなく、曲げパイプを3段重ねたものが、ボールにねじで締め付けられて固定されています。収納時には脚を重ねてコンパクトにできる設計ですが、それぞれの脚の長さが異なる点も特徴的です。

さらに、スライディングレッグと呼ばれる機構を備えたモデルも存在します。これは、各脚の高さを個別に調整できる機能で、不整地での設置安定性を格段に向上させます。締め付けねじを操作することで、脚の長さを微調整し、スタンド全体を常に垂直に保つことができるのです。

ポールの先端には、ダボまたはダボ穴が設けられており、照明器具だけでなく、カポックや黒フラッグといった光を制御するための機材も取り付けることができます。これらの機材を設置する際には、グリップヘッドと呼ばれるアタッチメントを使用し、エクステンショングリップアーム（通称：センチュリーアーム）を介して、最適な位置に固定します。

センチュリーアームとは

実は、「センチュリー」という名称は、スタンドそのものではなく、このエクステンショングリップアームを指す言葉として使われていました。しかし、現在では、スタンドとアームがセットで「センチュリー」と呼ばれることが一般的になっています。

まとめ

センチュリースタンドは、その堅牢な構造と、不整地にも対応できる柔軟性によって、プロの撮影現場を支える重要な機材です。照明機材だけでなく、光を操るための様々なアクセサリーを取り付けることができ、クリエイターの表現の幅を広げる役割も担っています。

関連情報

照明機材
C-Stands - Matthews Studio Equipment, Inc.

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