セントクリストファー・ネイビス国防軍

セントキッツ・ネイビス国防軍（SKNDF）

セントキッツ・ネイビス国防軍は、カリブ海に位置するセントクリストファー・ネイビス連邦の軍事組織です。総勢約300名（2009年時点）で、国土防衛、治安維持、領海警備を主な任務としています。

組織

国防軍は、国防軍本部（FHQ）の指揮下に、以下の組織で構成されています。

セントキッツ・ネイビス連隊：国土防衛と治安維持を担当する歩兵部隊。
A中隊：正規歩兵部隊。中隊本部と3個小銃小隊で構成されます。
支援役務小隊：管理・兵站業務を担当します。
農務部隊（Agricultural Corps）
セントキッツ・ネイビス沿岸警備隊：領海警備を担当。
沿岸警備隊本部
技術隊
小艇隊：5隻の船艇を運用します。
予備役：連隊および沿岸警備隊の予備役部隊。
B中隊：連隊の予備役部隊。
沿岸警備隊予備役
セントキッツ・ネイビス国防軍軍楽隊
セントキッツ・ネイビス国防軍軍事教練団：高等部と中等部の学生、約150名が所属。

総司令官は、国家安全保障担当大臣の命を受け軍を指揮します。

任務

国防軍の主な任務は以下の通りです。

国土防衛：連隊が中心となり、国の領土を防衛します。
治安維持：連隊が地方警察と協力し、国内の治安を維持します。
領海警備：沿岸警備隊が領海を警備し、不法侵入や密輸を取り締まります。

上記の任務に加え、災害救助、国際連合平和維持活動（PKO）への参加、麻薬取締りのための地方警察およびイギリス海軍との共同作戦なども行います。

歴史

国防軍の起源は、1896年に砂糖プランテーションで発生した暴動に対処するために組織された有志部隊に遡ります。1967年までは常備軍は存在しませんでした。アンギラ島との政策上の不和による騒動が起こり、訓練不足の有志部隊では鎮圧が困難であったため、常備軍の必要性が認識されました。

常備軍の設立当初は、ロイヤル・セントキッツ・ネイビス警察隊の特別活動隊および戦術隊から人材が供給されました。

セントキッツ・ネイビス労働党（SKNLP）主導で組織された常備軍に対し、人民行動運動（PAM）は反対の姿勢を貫きました。1980年に人民行動運動が政権を握ると、常備軍は解散され、予備役のみが残されました。その後、1997年にデンジル・ダグラス（en:Denzil Douglas）率いる新政権が誕生し、常備軍は再編されました。

装備

国防軍は、陸上装備と艦艇を保有しています。具体的な装備の詳細は不明ですが、沿岸警備隊は5隻の船艇を運用しています。この他に舟艇3隻を保有しています。

施設

キャンプ・スプリングフィールドおよび国防軍本部ビル
バース・ヴィレッジ

関連項目

* 地域安全保障システム

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