セントヨゼフ女子学園高等学校・中学校

セントヨゼフ女子学園高等学校・中学校の概要

セントヨゼフ女子学園高等学校・中学校は、三重県津市半田にある私立の中高一貫校です。この学校は、三重県内唯一の女子校として位置付けられており、教育内容や行事などにおいて女子教育の特性を活かした取り組みが行われています。現在は、中高一貫教育を実施しているものの、高校課程からの新入生募集も行っています。しかし、2014年の時点では高校からの入学者数は限られているのが実情です。

教育方針と行事

この学園はカトリック系の学校であり、教育の根底には信仰に基づいた倫理観があります。毎年5月には「マリア祭」、10月には「ウォーカソン」、11月には「追悼ミサ」、12月には「合唱コンクール」や「クリスマスページェント」といった伝統的な行事が行われています。中でも「ウォーカソン」は特異な募金活動であり、参加者が歩いた距離に応じて契約者からの寄付を募るシステムが特徴です。

合唱コンクールでは、聖歌やキャロルが歌われ、クリスマスページェントでは静劇が展開され、別途朗読者や合唱隊が参加します。これらの行事は、学校のカトリック教育を支持するだけでなく、生徒たちに協力やコミュニティ意識を育む場ともなっています。

制服と通学手段

制服には、公式サイトで展示される緑の正装とチェックのスカートの2種類が存在します。リボンの色は、中学生が赤、高校生が茶（名称はゴールド）に設定されています。夏の制服においては、中学生はギンガムチェックのワンピースを、高校生はセーラー服を着用します。特に上下が真っ白な制服は全国的にも珍しいスタイルです。

通学手段としては、学校が所有する黄色のスクールバスが3台運行されており、加えて三重交通バスが近鉄津新町駅から学校までの直通便を提供しています。さらに、自転車通学も可能ですが、近鉄津新町駅からの通学は禁じられています。

部活動と卒業生

部活動の数は多くはありませんが、入学希望者が希望する部活動の存在を確認する必要があります。私立校であるため、教員の中には卒業生が多く從事しています。

沿革と出身者

セントヨゼフ女子学園の歴史は、1959年にさかのぼり、高校が開校されました。続いて1961年に中学校も設立されました。2013年には入学試験の改革が行われ、特例として受験料が無料化されました。著名な出身者には、現NHK津放送局アナウンサーの太田磨理や、女優で元フジテレビアナウンサーの山村美智がいます。

最寄り駅

学校へは近畿日本鉄道名古屋線の津新町駅や東海旅客鉄道紀勢本線の阿漕駅が近く、交通アクセスも恵まれています。これらの特徴から、セントヨゼフ女子学園高等学校・中学校は、女子教育の重要性を強調し、地域社会に寄与する存在となっています。

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