セントラルワールド

セントラルワールドは、タイの首都バンコクの都心に位置する巨大なショッピングモールです。セントラルグループが運営しており、その広大な敷地面積は55万平方メートルにも及びます。同グループが展開するショッピングモールの中でも、サイアム・パラゴンと並び、国内最大級の規模を誇ります。

モール内には、セントラルグループが展開する新形態デパートZENをはじめ、数多くの有名ブランドが出店しています。ジム・トンプソン、H&M、トイザらス、ユニクロ、紀伊国屋書店など、ファッションから雑貨、書籍まで幅広いジャンルの店舗が軒を連ねています。また、レストラン街も充実しており、日乃屋カレーや但馬屋など、日本食を含む様々な料理を楽しむことができます。かつては伊勢丹も入居していましたが、2020年8月に撤退しています。

セントラルワールドは、もともとワールド・トレード・センターとして運営されていた施設を改装し、2006年にセントラル・ワールド・プラザとしてオープンしました。その後、2007年に現在のセントラルワールド（CentralWorld、略称：CTW）に名称を変更しています。

ショッピングの他にも、スケートリンクや映画館、イベントホールなどのエンターテイメント施設も併設されています。イベントホールでは、音楽ライブや海外旅行のプロモーションイベントなど、様々な催しが頻繁に開催されており、常に賑わいを見せています。

2010年4月には、元首相タクシン・シナワットの支持者によるデモが発生し、治安部隊との衝突が起きました。その際、建物の一部が放火により焼失するという事件が発生しましたが、その後、焼失したZENデパートメントストアを含む施設は再建され、現在はほぼ元の状態に戻っています。

セントラルワールドは、その多様な店舗構成とエンターテイメント性から、地元の人々だけでなく、観光客にも人気のショッピングスポットとなっています。

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