セントルイス (防護巡洋艦)

セントルイス (USS St. Louis, C-20)

セントルイスはアメリカ海軍の防護巡洋艦で、1902年に建造が始まり、1906年には正式に就役しました。この艦は、ミズーリ州セントルイスに由来する名を持つ艦の4隻目で、セントルイス級防護巡洋艦の一隻です。

艦歴の始まり

艦が起工されたのは1902年7月21日、ペンシルバニア州フィラデルフィアのネーフィー・アンド・レヴィ社でした。命名式は1905年5月6日、グラディス・ブライアント・スミスによって行われ、翌年の8月18日には艦長のナサニエル・R・アッシャー大佐の指揮のもと正式に就役を果たしました。最初の任務は太平洋艦隊への配属であり、バージニア州沿岸での公試を経て、1907年には数か国を訪問しながら横浜を経由してサンディエゴに到達するなど、広範囲にわたる巡航を行いました。

その後、艦はホノルル方面へ向かい、中央アメリカでの任務を行った後、1910年5月に一度退役しますが、翌年に再就役し、新兵収容艦としても利用されました。1912年から1913年の間にはオレゴン海軍民兵の支援を行い、その後太平洋予備役艦隊で保管されました。

勝利への道

1914年4月、セントルイスは再び新兵収容艦としての任務に入ります。その後、1916年7月には真珠湾に到着し、潜水母艦任務に配属されました。1917年にアメリカが第一次世界大戦に参戦すると、セントルイスは戦力として再投入され、連合国艦隊への護衛任務を開始しました。8,437名の帰還兵をフランスからアメリカに運ぶ任務で、多くの人々の帰還を助けました。

戦後の任務

セントルイスは1920年に艦種を重巡洋艦に変更され、ヨーロッパでの戦後任務にも従事しました。地中海での活動を経て、難民救助活動にも関与し、ロシア内戦やトルコ革命の中で多くの人々を支援しました。1922年には退役し、その後予備役として保管されます。

除籍とその後

最終的に、セントルイスは1930年3月に除籍され、ロンドン海軍軍縮条約に基づいてスクラップとして売却されました。艦の歴史は、特に第一次世界大戦中やその後の難民救助活動など、様々な歴史的な出来事に密接に絡んでおり、その意義は今なお評価されています。

外部リンク

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