セヴァーン・ラム

セヴァーン・ラム（Severn Lamb）は、レジャー産業を中心に、様々な輸送システムや機器を製造する会社です。時には「セヴァーン＝ラム（Severn-Lamb）」とも呼ばれます。本社はイギリス、ウォリックシャー州のアルスターに位置し、その製品は世界中で利用されています。

1948年、ピーター・セヴァーン・ラムによってストラトフォード＝アポン＝エイヴォンで創業されました。当初は、模型やミニチュア鉄道用の蒸気機関車を製造していました。現在では、蒸気機関車風のディーゼル機関車や、電動車両、バス、ボート、ロードトレイン、モノレール、そしてテーマパーク向けの特殊車両など、幅広い製品を製造しています。

特にテーマパーク向けには、狭軌鉄道用のライブスチーム機関車やディーゼル機関車が製造されており、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのアニマルキングダムにある「ワイルドライフ・エクスプレス・トレイン」、ディズニーランド・パリの「ディズニーランド鉄道」、香港ディズニーランドの「香港ディズニーランド鉄道」など、数多くのディズニーパークで採用されています。また、アメリカのブッシュ・ガーデンズ・タンパ、イタリアのミラビランディア、クウェートのクウェート・エンターテイメント・シティ、マレーシアのゲンティン・ハイランド、イギリスのソープ・パークやレゴランド・ウィンザーなど、世界中の様々なテーマパークやリゾートにも製品が納入されています。

セヴァーン・ラムの技術は、2004年のアテネオリンピックの開閉会式でも活用されました。競技場周辺部のステージを移動させるための52基の電動プラットフォームを建設し、その高い技術力を世界に示しました。

これらの製品は、単なる移動手段としてだけでなく、テーマパークやイベントのエンターテイメント要素を高める役割も果たしており、セヴァーン・ラムは、その革新的な技術と多様な製品ラインナップによって、レジャー業界に貢献し続けています。

[参考]

機関車製造会社の一覧
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