セーシェルの政党

セーシェルにおける政党について解説します。

セーシェルの政党制は、独立前の1964年にセーシェル人民統一党（SPUP）が結成されたことに始まります。1976年にイギリスから独立後、1977年のクーデターで政権を奪取したSPUPは、1978年にセーシェル人民進歩戦線（SPPF）に改称し、一党独裁制を確立しました。

1991年に複数政党制へ移行すると、1994年にはセーシェル国民運動と国民同盟党が合同してセーシェル国民党が結成され、SPPFと国民党の二大政党制が成立しました。2009年にSPPFは再び改称し人民党となり、2018年の改称で統一セーシェルとなりました。

2020年10月の総選挙では、統一セーシェルは大統領選挙・議会総選挙ともに敗北し、43年間の長期政権に幕を下ろしました。

現在、主要政党としては、以下の3党が挙げられます。

統一セーシェル
セーシェル国民党
* セーシェル民主党

統一セーシェルは、左派政党です。人民党が2018年に改称したもので、1977年から43年間、与党の座にありました。長きにわたりセーシェルの政治を主導してきましたが、2020年の総選挙で敗北し、下野しました。

セーシェル国民党は、中道政党です。セーシェル民主同盟の中核であり、2020年の総選挙で政権奪取を果たしました。統一セーシェルに代わり、現在は与党としてセーシェルを牽引しています。

セーシェル民主党は、右派政党です。1977年のクーデターで政権を追われた初代大統領ジェイムス・マンチャムが率いています。他の二大政党と比較すると、国政における影響力は小さいですが、一定の支持層を抱えています。

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