セーシェル・ルピー

セーシェル・ルピー（英語: Seychellois rupee、フランス語: roupie seychelloise）は、インド洋に浮かぶ島国、セーシェルの公式通貨です。現地では、セーシェル・クレオール語で「roupi」と呼ばれています。通貨コードはISO 4217でSCRと表記され、補助単位として100分の1のセントが用いられます。略称として、SRやSReが使用されることもあります。

歴史

セーシェルにおける通貨の歴史は、1810年にイギリス・ポンドが流通したことに始まります。その後、1877年にはモーリシャス・ルピーがイギリス・ポンドに代わって使用されるようになりました。1914年、モーリシャス・ルピーと同等の価値を持つセーシェル・ルピーが導入され、当初は紙幣のみが発行されました。硬貨が登場したのは1939年のことです。

硬貨

1939年に初めて導入されたセーシェル・ルピー硬貨は、10セント、25セント、½ルピー、1ルピーの4種類でした。特に注目すべきは、モーリシャス・ルピーには存在しなかった10セント硬貨が、この時初めて白銅貨として鋳造されたことです。他の硬貨は、モーリシャス・ルピー銀貨を基に、品位を.500に落とした同額、同サイズのものが採用されました。1948年には、モーリシャス・ルピー硬貨とほぼ同じデザインの1、2、5セント銅貨が導入されました。

その後、硬貨の素材は何度も変更されています。1951年には25セント硬貨が銀貨から白銅貨に変更され、1953年と1954年には10セント硬貨が12角形の洋銀貨、½、1ルピー硬貨が白銅貨となりました。1972年には1、5セント硬貨がアルミニウム製に変更され、この間に2セント硬貨の鋳造は1968年に停止し、5ルピー白銅貨が1972年に新たに導入されました。1982年には、銅製の1、5、10セント、白銅製の25セント、1、5ルピーからなる新硬貨が導入されました。このうち、1セント硬貨は1992年を最後に鋳造されていません。

紙幣

セーシェルでは、1914年に政府が50セント、1、5、10ルピー紙幣を緊急発行しました。その後、1918年には通常紙幣として50セント、1ルピー紙幣が、1928年には5、10、50ルピー紙幣が発行されました。1951年には50セントと1ルピー紙幣の発行が停止され、1968年には20、100ルピー紙幣が導入されました。1972年には5ルピー紙幣が硬貨に置き換えられました。1979年に金融当局が発券を引き継ぎ、10、25、50、100ルピー紙幣を発行し、1983年にはセーシェル中央銀行がこの役割を引き継ぎました。その後、2005年には500ルピー紙幣が導入され、現在に至っています。

為替レート

セーシェル・ルピーの為替レートは、国際的な外国為替市場で変動します。具体的なレートは、金融機関や為替情報サイトで確認できます。

脚注

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関連項目

* ルピー

外部リンク

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