ソウル (フリゲート)

ソウルフリゲート（ROKS Seoul, FF-952）

ソウルフリゲートは、大韓民国海軍の蔚山級フリゲートの2番艦です。その名称は、韓国の首都であるソウル特別市に由来しています。ソウルフリゲートは、艦艇としての役割を超えて、市民との接点を持つユニークな存在となっています。

艦歴の概要

この艦は1990年に韓国海軍初の海外国際演習に参加し、特に「馬山」と共に出場した第12回環太平洋合同演習（RIMPAC）では、優れた砲術成績を収め、「トップガン」の称号を獲得しました。これは艦齢を通じての大きな成果として記録されています。しかし、2015年12月31日に退役し、新たな役割を担うこととなりました。

退役後、韓国海軍とソウル市の間で契約が結ばれ、「ソウル」の無償貸与が行われました。これにより、艦は2017年7月28日にソウル市の麻浦区にある望遠漢江公園へと移送され、同年11月22日に「ソウル艦公園」として一般公開されることになりました。

ソウル艦公園の展示内容

この公園では、蔚山級フリゲート「FF-952 ソウル」に加え、チャムスリ型哨戒艇「PKM-285」、トルゴレ型潜水艇「SSM-053」の3隻が展示されています。特に「ソウル」および「PKM-285」では、艦内の見学が可能であり、訪問者は実際の艦船を間近に見ることができます。また、トルゴレ型潜水艇には案内センターが併設されており、写真や映像の展示も行われているため、多くの学びを得ることができる場所となっています。

入場料金と特典

公園の入場料金は大人が3000ウォン、青少年と軍人が2000ウォン、子供が1000ウォンです。また、20人以上の団体客には30％の割引が適用されるため、グループでの訪問にはお得です。

特筆すべきは、「ソウル」が漢江に浮かべられた状態で展示されているのに対し、もう一隻の「蔚山」は地上に固定されている点です。この違いは、訪問者に独特の体験を提供しています。

最後に

ソウルフリゲートは、その艦歴や今後の見通しからも、韓国海軍の歴史において重要な地位を占めています。海軍の強化とともに、一般市民に開かれた文化的な場所としての役割も果たしています。このような変遷を経て、「ソウル艦公園」は多くの人々に親しまれるスポットとして成長しています。

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