ソウルキッチン

ソウルキッチン：独自のポップサウンドと多彩な活動で注目を集める3ピースバンド

2012年8月、墨田ジャズストリートでの出会いをきっかけに、ドラムの辻岡国治、ベースの古川伊織（2019年脱退）、ボーカルの田中俊輔によって結成されたバンド、ソウルキッチン。アメリカのロックバンド、The Doorsの楽曲名に由来するバンド名は、彼らの音楽性を端的に表しているわけではない。彼らは、洗練されたポップスを独自の感性で奏でる3ピースバンドとして、精力的に活動を展開している。

結成当初は5人組であったが、現在は3人の主要メンバーを中心に、サポートメンバーを迎え、ライブ活動を中心に活動している。2013年2月の初ライブから、インディーズレーベルからのシングル、アルバムリリースを経て、関東、関西圏のライブハウスで数々の公演を行ってきた。原宿クロコダイル、横浜HEY-JOE、神戸チキンジョージ、梅田オールウェイズなど、著名なライブハウスへの出演実績も豊富だ。

彼らの音楽性は、ポップスの枠にとらわれない自由さと実験性を兼ね備えている。洗練されたメロディーとグルーヴ感あふれる演奏は、多くの音楽ファンを魅了し、2015年にはNTTドコモのポータルサイトdmenuのハイレゾ特設サイトでピックアップアーティストに選出されるなど、高い評価を得ている。

さらに、ソウルキッチンは音楽シーンにおける活動にとどまらず、多様なコラボレーションにも積極的に取り組んでいる。2015年にはgetstage SENNHEISER アワード2015にて審査員特別賞を受賞し、GAKU-MC、MINMIらと共演。2016年にはMINMIプロデュースの新人アーティスト「ATTACKDEM」のファーストアルバム制作に参加し、演奏とアレンジを担当、iTunes J-POPチャートで初登場2位という快挙に貢献した。

メンバーそれぞれも個々の活動で才能を発揮している。ボーカルの田中俊輔は、うどんタイマーP名義でニコニコ動画のボカロPとして活躍し、東方プロジェクトのサークルSaga Novelsにも参加。一方、ドラムの辻岡国治は、フュージョン、ジャズ、ファンクシーンでセッションライブを積極的に行い、水野正敏、田中豊雪など、数多くの著名なミュージシャンと共演している。

サポートメンバーも充実しており、ギターには白川正樹、小池勝彦、トサキユウキ、キーボードにYan、サックスには並木寿晴、伊勢賢治といった実力派ミュージシャンが名を連ねている。

ディスコグラフィーも充実しており、シングル「Soul Kitchen」「スターダスト」「パスル」、アルバム『a:la:carte』などをリリース。また、田中俊輔はうどんタイマーP名義で歴史アイドルさくらゆきに楽曲を提供、RURUTIAのレコーディングにもアレンジャーとして参加するなど、その活動は多岐にわたる。

ソウルキッチンは、独自のポップサウンドと、ボーカル、ドラム、そしてサポートメンバーそれぞれの個性を活かした多彩な活動で、音楽シーンに新たな風を吹き込んでいる。今後の彼らの活躍に期待したい。

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