田中豊雪

田中豊雪（たなか とよゆき）

田中豊雪は、1961年4月29日生まれの日本のベーシストであり、その卓越した技術とステージパフォーマンスで多くのファンを魅了してきました。神奈川県横浜市出身で、青山学院大学経営学部経営学科を中退しています。

経歴

THE SQUARE（現T-SQUARE）に加入する前は、ギタリスト鳥山雄司のグループに在籍していました。1981年、同じく鳥山のグループにいた清水永二と共にTHE SQUAREに加入し、1986年に脱退。THE SQUAREでは、その卓越したベースプレイでバンドのサウンドを支え、数々の名曲を生み出す原動力となりました。

THE SQUARE脱退後は、渡辺満里奈、渡辺真知子、相原勇などのサポートバンドでリーダーを務め、多様な音楽性を追求しました。1990年頃には、自身のバンド「フィールド・ワーク」を結成し、1991年には「Slap・Up・Slap」へと発展させました。このバンドは、田中豊雪、清水永二、大橋イサム、光田健一というメンバーで構成され、独自の音楽性を展開しました。

2004年からは、専門学校横浜ミュージックスクールの専任講師として、後進の育成にも力を注いでいます。長年のキャリアで培った知識と経験を若い世代に伝え、音楽業界の発展に貢献しています。

また、コナミ矩形波倶楽部のメンバーで結成されたバンド「矩形波倶楽部」のアルバムやライブにもゲストとして参加。その後、元矩形波倶楽部のメンバーを中心に2018年に結成されたHEARTY MUSIC CLUB BAND（ほぼ矩形波倶楽部）にも参加するなど、幅広い音楽活動を展開しています。

プレイスタイルとパフォーマンス

田中のライブでの見せ場は、THE SQUAREの楽曲「JAPANESE SOUL BROTHERS」のベースソロ演奏時における、ジミ・ヘンドリックスさながらのベースを頭上に担ぎ上げての背面弾きや、前歯でベースの弦を咥え上げてプラッキングするパフォーマンスです。これらのパフォーマンスは観客を大いに沸かせ、彼のライブを特別なものとしています。

THE SQUARE在籍時には、武道館でのイベントで演奏中にステージから飛び降りたという逸話があります。武道館のステージは非常に高く危険なため、飛び降りるミュージシャンはまずいません。1985年末のTHE SQUARE武道館ライブにおいて、和泉宏隆から「武道館のステージから飛び降りたのはロッド・スチュワート、大友康平、そして田中豊雪だ」と紹介されました。このパフォーマンスは、CBSソニーから発売されたレーザーディスク『DREAM NIGHT SPECIAL』の「LITTLE MERMAID」で確認できます。

さらに、THE SQUARE在籍時には、ライブでシンセサイザー（「RODAN」「君はハリケーン」など）や電子ドラム（「OVERNIGHT SENSATION」など）も演奏するなど、マルチな才能を発揮していました。

人物

カピバラが好きであるという一面も持ち合わせています。

THE SQUARE作曲楽曲

BETWEEN（アルバム『脚線美の誘惑』収録）
STINGRAY（アルバム『うち水にRainbow』収録）
RODAN（アルバム『ADVENTURES』収録）
STIMULATOR（アルバム『R・E・S・O・R・T』収録）
OVERHEAD KICK（アルバム『S・P・O・R・T・S』収録）
Anthem （アルバム『Wonderful Days』収録）
Fine Play!（アルバム『Smile』収録）

外部リンク

田中 豊雪 (toyoyuki.tanaka) - Facebook

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