ソウル交通公社3号線

ソウル交通公社3号線

ソウル交通公社3号線は、大韓民国京畿道高陽市からソウル特別市を経て、ソウル市南東部に至る重要な都市鉄道です。運営はソウル交通公社が行っており、かつてはソウルメトロによって運営されていました。

概要

本路線は、ソウル特別市の北西部に位置する恩平区から南東部の松坡区までを縦断するように敷設されています。京畿道高陽市にある紙杻駅からソウル特別市松坡区の梧琴駅までの区間を結んでおり、韓国鉄道公社が運営する一山線と相互直通運転を実施しています。この両線を合わせて「首都圏電鉄3号線」として運行されています。ソウル中心部や活気あふれる江南地区など、多くの人が集まるエリアを経由するため、利用客が非常に多い路線の一つです。

路線データ

路線の総距離は38.2km、全線が複線で構成されています。採用されている軌間は1435mmの標準軌です。開業区間内に設置されている駅数は34駅です。全線が電化されており、直流1,500Vの電圧を架線集電方式で供給しています。列車の運行管理には、ユニオン・スイッチ・アンド・シグナル製のCS-ATC（車内信号式自動列車制御装置）が採用されています。車両基地は紙杻車両基地と水西車両基地の2箇所に設けられています。地上を走行する区間は、紙杻駅〜旧把発駅間と玉水駅付近に限られています。列車の走行方向は右側通行です。

沿革

ソウル交通公社3号線の開業は1985年にさかのぼります。最初の区間として、1985年7月12日に旧把撥駅〜独立門駅間(8.0km)が開業しました。続いて同年10月18日には独立門駅〜良才駅間(18.2km)が開業し、路線網が拡大されました。1990年7月13日には起点が紙杻駅まで延伸され、紙杻駅〜旧把撥駅間(1.5km)が開業しました。さらに1993年10月30日には良才駅〜水西駅間(7.5km)が開業し、路線は南東方向へ伸びました。1996年1月30日には、現在の相互直通運転の基盤となる韓国国鉄（当時）一山線(紙杻駅〜大化駅、19.2km)が開業し、3号線との直通運転が開始されました。最も新しい区間として、2010年2月18日に水西駅〜梧琴駅間(3.0km)が開業し、現在の路線形態が完成しました。

運転

運転系統は大きく二つに分かれています。約半数の列車は韓国鉄道公社の一山線と相互に直通運転を行っており、紙杻駅から一山線の大化駅まで乗り入れています。残りの約半数の列車は、旧把撥駅から本路線の終点である梧琴駅までの区間運転として運行されています。運転間隔は、平日ラッシュ時には最短3分20秒間隔で高頻度運転が行われています。日中の時間帯は、平日・土休日ともに約6～7分間隔（1時間あたり9～10本）で運行されています。

閉塞方式

本路線は、開通当初からユニオン・スイッチ・アンド・シグナル社製の車内信号式ATCシステムを採用しています。このシステムでは、より制限速度の低い信号が現示された場合、次の閉塞区間の境界に到達するまでに目標速度まで減速しないと、自動的に非常ブレーキが作動し、列車が強制的に停車します。設定されている信号コードには、無信号、25km/h、40km/h、60km/h、80km/hなどがあります（100km/hは予備コード）。ソウル交通公社の4号線や、直通運転を行う一山線も、同様のATCシステムを使用しています。

車両

現在、本路線で使用されている車両は以下の通りです。

自社車両: ソウル交通公社3000系
乗り入れ車両: 韓国鉄道公社3000系（2次車、3次車）

過去には、韓国鉄道公社の3000系電車の1次車も乗り入れ車両として使用されていました。

駅一覧

本路線の各駅に付与されている駅番号は、直通運転を行う韓国鉄道公社の路線と共通の付番体系が用いられています。

関連項目

ソウル交通公社
ソウルメトロ
ソウル地下鉄
首都圏電鉄3号線

参考文献

(入力情報には具体的な文献名なし)

外部リンク

ソウル地下鉄の乗り方 : ソウル特別市文化観光公式サイト（日本語）

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