ソウル図書館

ソウル図書館の概要

ソウル図書館（서울도서관）は、韓国ソウル特別市中区太平路に位置する公共図書館です。その立地は、ソウル市庁やソウル広場の近くで、最寄りの市庁駅にはソウル交通公社の1号線が通っています。この便利なアクセスにより、多くの市民や観光客に利用されています。

図書館の施設

2012年10月26日にオープンしたソウル図書館は、広々とした総面積18,711平方メートルを誇り、20万冊の蔵書をはじめ、DVDやオーディオブック、定期刊行物、E-Bookといった多様な資料を45万点以上収蔵しています。利用は無料ですが、貸出サービスは利用登録を行なった市民や在勤・在学者、市内に居住する外国人のみが対象となります。

館内には、390席の閲覧席を備えた快適な環境が整っており、また、障害者資料室やソウル資料室、さらに統合図書検索サービスも提供されています。これにより、ソウル市内のさまざまな図書館資料を効率的に利用することができます。

特に、東京都での建物の外観や中央階段、ホール部分は1926年に京城府庁舎として建設された時のものが復元されており、歴史的な魅力を感じることができます。地下1階から3階までの各フロアには、復元された市長室や接見室もあり、訪れる人々に当時の様子を伝えています。

歴史的な背景

この図書館の建物は、もともと日本統治下の1926年に京城府庁舎として建設されました。戦後は長年、ソウル市庁として使用されており、歴史のある建物としてその存在感を示しています。1975年には建物に大型のデジタル時計が取り付けられましたが、2003年に当時のソウル特別市長であった李明博氏により、スイスのスウォッチ製のアナログ時計に替えられることとなります。

市庁舎は1962年に北館が、1986年に新館が建設されるなど、6回の拡張が行われましたが、最終的に2006年には新たな市庁舎の建設用地を確保するため、北館と新館は取り壊されています。これにより、登録文化財第52号に指定された本館は、図書館としての改装が進められ、2012年にその運営が開始されました。

公共交通の便

ソウル図書館へは公共交通機関も非常に便利です。最寄りの市庁駅には、ソウル交通公社の1号線と2号線が利用でき、多くの人々が訪れることができます。この立地や利用のしやすさから、ソウル図書館は地域の文化的な拠点として多くの人に愛されています。

図書館は、ただの情報提供の場だけでなく、市民と文化をつなぐ重要な存在気付かれることがますます期待されています。

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