ソウル日本人学校

ソウル日本人学校の概要

ソウル日本人学校（日本語: そうるにほんじんがっこう）は、韓国のソウル特別市麻浦区に位置する日本人学校です。この学校は1972年に設立され、日本在住の日本人駐在員のニーズに応える形でスタートしました。創立当初は龍山区漢南洞の建物を利用していましたが、1980年には江南区開浦洞に新たな校舎が建設され、移転されました。

この学校は幼稚園、小学校、中学校、高校を有し、それぞれの学年に応じた教育プログラムが用意されています。特に幼稚園は年少から年長まで、また小学校は各学年に2クラスずつ（松組と竹組）を設け、一部の学年では1クラスのみとなっています。中学校と高校のクラスはそれぞれ1クラスで構成されています。

2010年には新校舎が麻浦区上岩洞のデジタルメディアシティ内に完成し、開浦洞から移転しました。この新校舎は、より良い教育環境を提供することを目的として設計されました。

入学資格と教育内容

入学にあたっては、日本国籍を持つ子どもや日本に永住する資格を持つ外国人の子女が対象となっています。特に、日本に帰国する意向が明確であることが重要です。日本国籍を持っていても韓国に永住する場合は、原則として入学が許可されないことがあります。代わりに、必要な書類を提出し、月に一度行われる学校運営委員会の審査を受けなければなりません。また、保護者はソウルジャパンクラブに入会する必要があり、非会員でも入学が許可される場合がありますが、特に幼稚部においては会員の子女が優先されることがあります。

この学校は、日本の文部科学省から正式に認可を受けており、私立学校として韓国政府にも認可されています。そのため、日本の上級学校への進学には問題がありませんが、韓国の学校に進学する際の卒業資格については注意が必要です。韓国政府は、学校を各種学校として扱うため、韓国の小学校・中学校の卒業資格を与えていません。ただし、外国人学校出身者が留学生枠で受け入れられることもあるため、関連する学校や教育庁への事前相談が望ましいです。

学校の現状と将来

近年、児童生徒の数は増加傾向にあり、2016年2月の時点では幼稚園も含めて428名が在籍しています。教育課程には、特に小学1年生から韓国語や英会話の授業も取り入れられており、国際的な視点を持った教育が行われています。

新校舎へ移転した際には、学生たちが安心して学べる環境が整えられ、教育内容の充実も図られています。校舎の所有地は、ソウル市が英語圏の外国人学校を設立するための誘致も進めています。

アクセス情報

ソウル日本人学校へのアクセスは便利で、地下鉄6号線のデジタルメディアシティ駅から徒歩で20から25分ほどの距離にあります。また、バスを利用すると5分で到着します。KORAIL京義中央線の水色駅からも徒歩15分、バスで5分ほどでアクセス可能です。これらの交通手段を利用することで異なる地域からでも訪れやすい立地となっています。

以上のように、ソウル日本人学校は教育環境の整備や入学資格の厳格な運用により、安定した教育提供を続けています。

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