ソウル特別市都市鉄道公社

ソウル特別市都市鉄道公社は、かつて大韓民国ソウル特別市とその周辺地域において、地下鉄5号線、6号線、7号線、8号線を運営していた公営の鉄道会社でした。通称は「ソウル都市鉄道」でしたが、案内では「5678ソウル都市鉄道」という名称がよく使われていました。かつては「Seoul Metro」という名称も使用されていましたが、地下鉄1〜4号線を運営するソウル特別市地下鉄公社が「ソウルメトロ」に改称したため、その名称は使われなくなりました。

運営路線はソウル市内に限らず、7号線と8号線は京畿道の城南市、議政府市、光明市、富川市、そして仁川広域市にも駅がありました。これらの路線は、5号線を除いてソウル市の中心部を通過せず、郊外鉄道としての性格が強いものでした。

運賃は、全線で首都圏統合料金制が適用されており、これは首都圏電鉄全体で共通の運賃システムです。

現在は、地下鉄1〜4号線を運営していたソウルメトロと統合され、「ソウル交通公社」という一つの組織になっています。

路線

保有していた路線は全て標準軌（軌間1,435mm）、架空電車線方式（直流1,500V）による電化鉄道でした。車両規格も全線で共通しており、20m級4扉車が使用されていました。

建設中の区間

8号線：牡丹駅 - 板橋駅間（2021年頃開通予定）
8号線：別内駅 - 岩寺駅間（2022年頃開通予定）

歴史

1990年
6月27日：5号線が着工
12月28日：7号線が着工
12月29日：8号線が着工
1994年
1月8日：6号線が着工
1月10日：ソウル特別市都市鉄道公社設置条例交付
1月29日：ソウル特別市都市鉄道公社公社設立認可
3月15日：ソウル特別市都市鉄道公社創立
1995年
11月15日：5号線、往十里駅 - 上一洞駅間が開業
1996年
3月20日：5号線、傍花駅 - カチ山駅間が開業
3月30日：5号線、江東駅 - 馬川駅間が開業
8月12日：5号線、汝矣島駅 - カチ山駅間が開業
10月11日：7号線、長岩駅 - 建大入口駅間が開業
11月23日：8号線、蚕室駅 - 牡丹駅間が開業
12月30日：5号線、汝矣島駅 - 往十里駅間が開業。これにより5号線が全線開業。
1999年
7月2日：8号線、岩寺駅 - 蚕室駅間が開業。これにより8号線が全線開業。
2000年
2月29日：7号線、新豊駅 - 温水駅間が開業
8月1日：7号線、新豊駅 - 建大入口駅間が開業。これにより7号線が全線開業。
8月7日：6号線、上月谷駅 - 峰火山駅間が開業
12月15日：6号線、上月谷駅 - 鷹岩駅間が開業。しかし、梨泰院駅 - 薬水駅間の途中駅4駅は建設会社の倒産により工期が遅れ、未開業。
2001年
3月9日：6号線、梨泰院駅 - 薬水駅間の途中駅4駅が開業。
2003年
8月28日：公社職制改編を実施
2004年
3月18日：7号線の内装不燃材改造車両試乗式を実施
4月19日：初の海外地下鉄の交換研修（台湾地下鉄）
7月1日：ソウル市大衆交通運賃体系改編・新交通カードシステムTマネーを導入
2016年
6月30日：金浦都市鉄道運営事業者公募の優先交渉権を獲得。
2017年
5月31日：ソウルメトロと統合し、ソウル交通公社発足

保有車両

5000系電車（5号線）
6000系電車（6号線）
7000系電車（7号線）
8000系電車（8号線）
SR000系電車（7号線）

脚注

関連項目

韓国の地下鉄
首都圏電鉄
ソウル地下鉄
ソウルメトロ（1号線 - 4号線）
広域電鉄 - 韓国鉄道公社
東京急行電鉄 - 2012年3月、鉄道事業に関する交流と協力を促進する基本合意書に調印。

外部リンク

公式サイト（朝鮮語）
ソウル地下鉄：ソウル市公式観光サイト

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