ソッピース スナイプ

ソッピース 7F.1 スナイプ

ソッピース 7F.1 スナイプは、イギリス空軍が第一次世界大戦中に使用した単座複葉戦闘機です。この機体は、ソッピース・アヴィエーション社によって設計され、イギリスの空戦において重要な役割を果たしました。

設計と開発

スナイプは、1917年前半に主任設計者のハーバート・スミスの指導のもと、ソッピース社により開発されました。特に、前の傑作機であるソッピース キャメルの後継機として期待されましたが、初期の試作機は幾つかの技術的課題を抱えていました。最大速度は想定を下回り、そのスピードでの戦闘機としては競争力が不足していました。その一方で、機体は以前のモデルより重くなっているものの、非常に強靭であったことが評価されました。

1918年までに、高高度における性能や機動性は特に優秀で、ドイツの新型戦闘機とも有利に渡り合えるパフォーマンスを示しました。スナイプは、ベントレーBR2エンジンを搭載し、10,000フィートで185 km/hのキャメルに対して195 km/hの速度を発揮し、約3時間の航続距離を持ちました。武装としては、機体上部に位置するヴィッカース7.7 mm機関銃を2挺搭載し、最大で4発の25ポンド爆弾を搭載可能でした。

スナイプは、戦中に500機が生産される予定であり、様々な会社が製造に関与しましたが、戦争終結により生産は中止されました。

運用歴

初陣となる1918年3月、試作機は高く評価され、L・N・ホリングハースト大尉はわずか45分で24,000フィートに達するという結果を残しました。また、スナイプは同年9月にフランスに展開され、オーストラリア航空隊にも配備されました。その間、様々な任務に従事し、優れた戦闘機としての実績を示しました。

特に有名なエピソードは、1918年10月27日に起こったカナダ人パイロット、ウィリアム・ジョージ・バーカー少佐の戦闘です。彼はフランス上空でドイツの複座機と交戦し、絶え間ない攻撃を受けながらも勝利を収めました。この勇敢な行動が評価され、バーカーは戦後にヴィクトリア十字勲章を授与されました。

さらに、スナイプは戦後も使用され続け、1926年までイギリス空軍の標準的な単座戦闘機として活躍しました。

性能諸元

• - 乗員: 1名
• - 全長: 5.84 m
• - 全高: 2.90 m
• - 翼幅: 9.47 m
• - 翼面積: 25.46 m²
• - 空虚重量: 590 kg
• - 運用時重量: 955 kg
• - 動力: ベントレーBR2 ロータリーエンジン（230 hp）
• - 最大速度: 195 km/h
• - 航続距離: 3時間
• - 実用上昇限度: 6,100 m
• - 上昇率: 296 m/分
• - 武装: ヴィッカース機関銃 ×2、25ポンド爆弾 ×4

結論

ソッピース 7F.1 スナイプは、その活躍中に多くの戦果を挙げた戦闘機であり、第一次世界大戦の空中戦において名を馳せた機体として記憶されています。

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